今夏の甲子園で最も注目を集める打者、花巻東・佐々木麟太郎内野手はここまで２試合を戦い、期待されている本塁打はまだ出ていない。しかし、プロのスカウトは総合的に…
今夏の甲子園で最も注目を集める打者、花巻東・佐々木麟太郎内野手はここまで２試合を戦い、期待されている本塁打はまだ出ていない。しかし、プロのスカウトは総合的に判断しているし、甲子園で打てなくても評価が下がることはない。
バットコントロールは素晴らしく、天才的なものがある。ヤクルト・村上宗隆内野手が三冠王を取った昨季みたいに、重心を後ろ（左足）に乗せて左投手から反対方向にうまく打つこともできる。かなりホームベースに被って構えているが、それをハンドリングで補って打っているという印象だ。技術的にはこの形で勝負していってほしい。プロになると、直さなければいけないところがたくさん出てくるだろうけど、自分のポテンシャルでどこまで通用するか。コーチが何も触らずにやっていくのが一番いいと思う。 プロになるとバットが金属から木製になり、投手の球速も速く、変化球はよく曲がる。僕は愛工大名電で高校通算５６本塁打だったが、中日にドラフト２位で入って最初のキャンプではバットを折りまくった。「真っすぐなら絶対打てる」と自信を持っていたのに、プロの真っすぐはわかっていても打てないのがかなりショックだった。
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