日本学術会議を来年10月に特殊法人へ移行させる法案を政府が閣議決定し、国会に提出した。 現在は独立して職務を行う「国の特別機関」だが、組織形態の見直しで政府の関与が強まる余地がある。学問の自由と独立性が脅かされかねない。 そもそも、端を発...
そもそも、端を発した会員候補の任命拒否の問題も解決されていない。国会で審議を尽くし、懸念を拭い去る必要がある。会員選考方法は、問題となった首相による会員任命をやめて学術会議総会が選任する一方、外部有識者からなる「選定助言委員会」が選定方針について意見を述べる。また、首相が任命する役員「監事」や評価委員を置き、業務や財務の監査などをするとした。 どの組織でも折に触れ、その在り方を点検するのは当然だろう。学術会議も運営の透明性を高め、外部の意見を聞くことは重要だ。ただ政府の関与が強まれば、自主性や独立性が損なわれ、学術会議の存在意義が揺らぎかねない。法案を巡り光石衛会長は「自主性、独立性への懸念が払拭されておらず、遺憾だ」とする談話を出した。梶田隆章前会長らも声明で、政府の介入を強めるとして撤回を要求している。 学術会議は、科学者が戦争に協力したことへの深い反省に基づいて設立された経緯がある。だからこそ政治の干渉を受けない組織でなければならない。組織改革も主体的に行うことが求められる。学者らが危機感を抱くのはもっともである。理由を明らかにしないまま政府は23年、国の機関のまま学術会議への関与を強める法改正を目指したが、学術会議の反発を受け断念。有識者懇談会を設けて議論し、法人化を決めた経緯がある。問題の批判をかわすための論議との見方が根強い。学術会議が独立して自由に提言し、政府は政策に反映する。こんな時代だからこそ両者には有益な関係が求められる。.
そもそも、端を発した会員候補の任命拒否の問題も解決されていない。国会で審議を尽くし、懸念を拭い去る必要がある。会員選考方法は、問題となった首相による会員任命をやめて学術会議総会が選任する一方、外部有識者からなる「選定助言委員会」が選定方針について意見を述べる。また、首相が任命する役員「監事」や評価委員を置き、業務や財務の監査などをするとした。 どの組織でも折に触れ、その在り方を点検するのは当然だろう。学術会議も運営の透明性を高め、外部の意見を聞くことは重要だ。ただ政府の関与が強まれば、自主性や独立性が損なわれ、学術会議の存在意義が揺らぎかねない。法案を巡り光石衛会長は「自主性、独立性への懸念が払拭されておらず、遺憾だ」とする談話を出した。梶田隆章前会長らも声明で、政府の介入を強めるとして撤回を要求している。 学術会議は、科学者が戦争に協力したことへの深い反省に基づいて設立された経緯がある。だからこそ政治の干渉を受けない組織でなければならない。組織改革も主体的に行うことが求められる。学者らが危機感を抱くのはもっともである。理由を明らかにしないまま政府は23年、国の機関のまま学術会議への関与を強める法改正を目指したが、学術会議の反発を受け断念。有識者懇談会を設けて議論し、法人化を決めた経緯がある。問題の批判をかわすための論議との見方が根強い。学術会議が独立して自由に提言し、政府は政策に反映する。こんな時代だからこそ両者には有益な関係が求められる。
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