今秋ドラフト1位候補の最速154キロ左腕、関大の金丸夢斗投手(4年)が、8球団17人のNPBスカウト陣が視察する中、立命大を3安打無四死球、10奪三振で完封し、今季初勝利を挙げた。4回に4番・富山雄
正左翼手(4年)の先制ソロで挙げた1点を守り抜き、同リーグでは6年ぶりとなる通算20勝に到達。チームは今季3戦目の初白星で、1月に就任した小田洋一監督(58)も初勝利となった。
抜群の安定感で、スコアボードに0を並べた。初めて得点圏に走者を背負ったのは1―0の最終回1死二塁。しかし金丸は落ち着きを失わず、2番・川端一正の遊ゴロ、3番・野寺快の見逃し三振で試合を締めた。「状態は悪くなかったので、自信を持って行った」。6日の京大との開幕戦で8回1失点(自責0)ながらリーグ連勝記録が「18」で途絶える無念を味わったが、誇りは全く失っていなかった。 バックネット裏にはスカウトがズラリ。阪神は5人態勢を敷き、ヤクルトは小川GMが視察に訪れた。左腕は動じることなく初回にこの日最速の149キロを投げ込むと、3、4回には4者連続三振。「(初回から)ギアはしっかり上げて。でもロングイニングを投げようと思っていたので、体力も温存しながら」と、8回まで二塁すら踏ませなかった。
小川GMは「スピードもコントロールも申し分ない。右打者のインサイド、左打者の外のコントロールが非常にすばらしい」と絶賛。巨人・岸スカウトも「余力がある。球種的にも全部出し切っていないなかで抑えるというところが、技術的にも体力的にも抜けている」と高く評価した。 チームは開幕節で京大に連敗し、いきなり勝ち点を落とした。打線がこの3戦で計2点と停滞する中での左腕の奮闘。自身初勝利の小田監督も「この1点を絶対守り切る強い意識が見えた。頼もしかった」と目を細めた。「0で抑えて勝てたのは、これからチームが流れに乗れるきっかけになる」と金丸。2季連続Vをかけ、再び連勝街道へと向かう。(瀬川 楓花)
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