2011年に発生した東日本大震災から3月11日で、13年になる。今年1月から立大野球部で指揮を執っている、韮山高出身の木村泰雄監督(62)が震災に見舞われたのは、日本製紙石巻野球部(宮城県)の監督に
就任して3年目のことだった。工場が全壊し、野球部存続の危機を乗り越えられた経験は、今も指導者としての礎になっているという。木村監督にとって、生涯忘れることのできない光景だった。高さ推定7・7メートルの津波に襲われた宮城県石巻市の惨状。3280人が亡くなり、そのうち41人の遺体は、壊滅した職場の工場敷地内で発見された。
「応援してくれる気持ちに応えたい」と木村監督は、これを機に市民との交流を深めた。石原軍団が炊き出しに来れば、手伝いに行き、選手たちは交通整理などのボランティアも買って出た。自宅とともに野球道具を流された地域の球児たちのために、ボールやバットの支援を県外に呼び掛け、野球教室も開催した。 この思いは、現在指導している立大野球部の部員たちにも影響した。木村監督就任後、部員たちは野球部寮のある埼玉・新座キャンパスやJR新座駅、東武志木駅周辺で清掃活動を行うようになった。指揮官は「やれ」とはひと言も言っていない。「自分たちでやるようになったようです。地域と関わりを持つことで、会話が生まれ、応援してもらえる。皆やって良かったと気づいているようです」。少年野球教室の開催や地域の祭りへの参加は、部の大切な活動だ。
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