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地元千葉の植草学園大付属高に入学した2018年。ジュニアGPシリーズ第2戦オーストリア大会は、8月30日から9月1日にかけて同国北部のリンツで開かれた。ウィーン、グラーツに次ぐ第3の都市は、世界的音楽家のモーツァルトが一時期住んだとされる。2018年ジュニアGPシリーズ第2戦オーストリア大会で写真に納まる 吉岡詩果 (左)と小山朋昭コーチ(本人提供)
明るい曲調「Loud」のショートプログラム(SP)。小学生のころから大好きだった村上佳菜子の「ジャンピン・ジャック」のように、序盤から笑顔をはじけさせた。ルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを着氷させると、ダブルアクセル(2回転半)、3回転フリップをまとめきった。56・11点の3位発進を、コーチの小山朋昭と喜び合った。 一転、翌日のフリーは黄色の衣装で「ミッションクレオパトラ」を優雅に舞い、大きなミスなく7つのジャンプを降りきった。フリーも3位の113・71点で、合計169・82点。ジュニアGPデビュー戦で銅メダルをつかみ取った。GP2戦目は約1カ月後、第5戦のチェコ大会だった。リンツ同様に芸術と結び付きが強いオストラバで、6位に入った。合計175・19点はチェコ大会からの成長を示した。出場した2大会を制したのが、のちに一時代を築くロシアのアリョーナ・コストルナヤ。15歳になったばかりの少女は、SPでダブルアクセルが認定されずに0点。それでも70・24点の首位発進と格の違いを見せつけていた。2018年ジュニアGPシリーズ第2戦オーストリア大会で3位に入った吉岡詩果(左)と優勝したアリョーナ・コストルナヤ(本人提供)
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