今季は「言葉力」が一味違う。大谷翔平です。もちろん、これまでだってメディアには真摯（しんし）に対応してくれた。「憧れるのをやめましょう」のような名フレーズもあったし。
「（留守番の真美子夫人に）寂しいと言わせたいです」―。ナイスコメントです。「おっ」と反応しちゃうよね。何かといろいろあり過ぎて吹っ切れたんでしょうか。大谷さんがリラックスしていると、こっちもホッコリしてしまう。
そんな二刀流とは対照的に、どこを切っても「ツッコミどころ満載」。我らが変則左腕、高梨です。昨年はネットでの炎上騒ぎもあったようだけど、ドンマイだ。この人の「一言多いキャラ」。もはや立派な個性であり魅力だと思う。確かにルーキーは３失点でＫＯされた。でも、お前さんは直後に度会から満塁弾を食らってるんだぞ。どの口で…いや、それでいいんだ。厳しいプロの世界だって傷をなめ合いたい夜もある。まだまだ戦いは続くんだから。 そんなわけで秒殺の前言撤回。高梨さん、余計なことを言ってくれたな。救援失敗は「死ぬほどある」とか、そんな負のイメージを刷りこまないでくれよ。東北出身、純情素朴な新人が本気にしちゃったじゃないか。せめて「ないぴ」ぐらいにしておけば…ってウソです。
後輩の後を受けた８回のマウンド。味方の反撃を信じて投げた１３球にはグッときた。慰めの言葉より、ずっと西舘の胸に響いたはずだ。惜しかったのは９回の坂本さん。逆転サヨナラ弾なら、ポーカーフェースの目にも涙だったんじゃないかな。
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