日本シリーズで阪神がオリックスとの関西決戦を制し、昭和60年以来38年ぶり2度目の日本一に輝いた。
宮城大弥に抑え込まれた阪神打線は、最終第7戦でその宮城に雪辱を果たした。誰が筋書きを書いたのか、ジェットコースターのような7戦フルゲームの熱闘は、関西のファンならずとも、十分に野球の魅力に興奮し、堪能させてもらった。これは日本シリーズだけではなく、シーズンを通して両監督が見せ続けた采配の妙だったといえる。一見対照的な両監督だが、共通していたのは選手への信頼だろう。
岡田監督は矢野燿大前体制で育った若い力に加えてルーキーの森下翔太を主軸に育て、佐藤輝明らに結果が出なければ、容赦なく2軍に落として再起を待った。そして蘇(よみがえ)った選手らが、ことごとく戦力となった。野球は面白く、また示唆に富む。若い力もベテランの経験も適切な出番を与えなくては発揮できない。出番は誰にでも与えられるものではなく、自ら這(は)い上がってきた者だけがその恩恵にあずかれる。 今年はワールド・ベースボール・クラシックで日本が劇的勝利の連続で優勝を果たし、大会でMVPに輝いた大谷翔平が、ついに大リーグで本塁打王のタイトルも手にした。夏の甲子園大会は慶応旋風が席巻し、その掉(とう)尾(び)を飾ったのが「関西シリーズ」だった。来季も存分に野球を楽しみたい。野球を心から楽しめる環境に感謝しつつ。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
再び宙に舞った背番号24 横田さん両親「慎太郎、日本一だ。よかったね」 阪神日本一、県内各地で喜び爆発「長い道のりだった」阪神が38年ぶりの日本一に輝いた5日夜、鹿児島県内の虎党は熱狂に包まれた。「天国で応援してくれた慎太郎のおかげ」。7月に28歳の若さで亡くなった日置市出身のOB...
続きを読む »