女子68キロ級の尾崎野乃香(21=慶大)が銅メダルを獲得した。3位決定戦でブレッシング・オボルドゥドゥ(ナイジェリア)を下した。金メダルへの道は5日の準々決勝… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
金メダルへの道は5日の準々決勝で途絶えた。東京五輪3位のジュマナザロワに6-6の内容差でリードしながら、残り10秒を切って受け身になって逆転を許した。「本当に負けてしまったんだな…」とこぼしてから一夜を過ごし、気持ちをつなぎとめ、敗者復活戦からメダルを目指した。
一昨年に世界選手権制覇を果たした62キロ級で代表落選し、階級を上げてまでたどり着いたパリの舞台だった。気づいたのは新たな自分を見つける愉しさだった。「ムキムキになっていくことがうれしくて。足とかも太くなって、『太くなったね』と言われるとほんとうれしい。キン肉マンみたいになりたいというのがあります」と声を弾ませた。 格闘技に取り組む1人の女性として、「『戦ってる女性はかっこいいでしょ』と見せたいところがあった」と、元々望んできた。自分を追い込んでいるからこそ、筋肉が付く。それが階級を上げたことで強調された。従来通り62キロ級で世界一を目指していれば、知る事はなかった感覚だった。思わぬ理想像に「かっこよさ」を提示したいとパリの地を踏んだ。
レスリング界で珍しい慶大生。文武両道で五輪制覇という高い理想も追い求めてきた。それも既存の枠組みではなく、既成の価値観ではない領域で人生を進みたかったから。「困難なことは多いですし、大変なことの方が多い。この道を選んで良かったと思いますけど、簡単な道ではなかったなという思いでいます。ただ、全くもって後悔もしてませんし、この選択をして良かったと思います」。五輪前に歩みを振り返っていた。金メダルには届かなかった。ただ、その道に誇りを持って戦い抜いた。
パリオリンピック2024 【阿部健吾】 レスリング 尾崎野乃香 日刊スポーツ
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