2023年5月に本国でリリースされた最新のメルセデスベンツ『Eクラス』に乗った。メルセデスは2030年までに市場の状況にもよるがと断りをつけて、完全EV化に舵を切ると発表していた。だから、ICEを搭載したEクラスに乗れるのはこれが最後かもしれない…と思ったものである。
しかし、どうやら市場がそれを許さなかったと判断したのか、2030年までの完全EV化は撤回された。そしてメルセデスは昔のメルセデスに戻る方針を固めたようである。ドイツの経済紙ハンデルスブラット(Handelsblatt)によれば、メルセデスは現行『Aクラス』及び『Bクラス』の生産を2025年で終了し、現行の7種あるボディのフルライン戦略から将来的には4種のボディスタイルの高級化路線に舵を切るという。(あくまでハンデルスブラットの記事引用)つまりは昔の高級化路線に戻るということである。
先代のW213時代のEクラスに試乗した時、実は乗り心地がプアだったと書いた。その後マイナーチェンジを受けてそのプアさは30%ほど改良されたと書いた。以来4年ぶり。今回はフルチェンジだからだいぶ改良されていると思って試乗した。プラットフォームは先代の改良版である「MRA-II」と呼ばれるもの。しかし、乗り出してすぐ、残念ながらその期待は打ち砕かれた。少なくとも乗り心地に関しては先代とほぼ同じである。 そのサイズによる接地感や横方向の踏ん張りは間違いなく良いものなのだろうが、乗り心地への影響は否定しずらい悪影響を及ぼしているように感じた。まあ正直言って試乗区間の路面も決して褒められたものではなかったが、上質を謳うならもう少し気を使っても良いように感じるわけである。実は、試乗に赴いた時全く同じサイズの20インチピレリPzero を履いたクルマで行ったのだが、こと乗り心地のみを取り上げればそのクルマの勝ちであった。エンジンは全て2リットル4気筒でガソリンはM254、ディーゼルはOM654である。気になった乗り心地を除けばやはりメルセデスである。とりわけステアリングの正確さとそのフィーリングの良さは文句なしだし、2リットルとは言えPHEVを除いて全車ISGを装備するいわゆるマイルドハイブリッドで、23ps/205Nmのモーターを装備するから、それなりによく走る。さすがに先代の1.
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