＜パリオリンピック（五輪）：バドミントン＞◇3日◇女子ダブルス3位決定戦◇ポルトドラシャペル・アリーナ【パリ3日＝藤塚大輔】バドミントン女子ダブルスで世界ランク4位の...
3位決定戦で2−0（21−11、21−11）で同12位のムラリタラン、タン組（マレーシア）に勝利。日本勢同種目のメダル獲得は、12年ロンドン大会銀メダルの藤井瑞希、垣岩令佳組、16年リオ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組に続き、2大会ぶり3組目となった。10年かけて成熟させてきたコミュニケーションで、表彰台へと駆け上がった。女子シングルスでは準々決勝で山口茜（27＝再春館製薬所）、大堀彩（27＝トナミ運輸）が、いずれも敗れた。いつもの声かけだった。「自分らしくいこう」「次の1本」。優位な展開となった第2ゲーム（G）でも、1学年先輩の志田と後輩の松山の声は途切れなかった。44分で完勝。志田は「持ち帰るものがちゃんと獲得できた」と喜び、松山も「ホッとした」と涙した。
息の合った高速プレーを武器に22年世界選手権で8強入り。着実に力をつけていた中、23年5月から始まったパリ五輪選考レースでつまずいた。大会序盤での敗退が続いた。転機は同8月の世界選手権前。志田が提案し、所属先の会社の一室でコーチ2人を交えて話し合った。約2時間半。「結果は何でもいい。終わった時に楽しかったと思えるように」。本音で話し合ったのは初めてだった。一方の松山は、人見知りで遠慮がちの性格だったが「伝えないと勝てない」と自分を変えた。「葛藤もあった」と吐露するが、言いにくいことでも「自分に言い聞かせるつもりで」と志田に伝えるようになった。
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