3年ぶりに京都に戻った第66回スワンS・G2は、10番人気の6歳馬ウイングレイテストが、デビュー32戦目にして悲願の初タイトルを獲得した。
高く突き上げた両手に、思いが詰まっていた。松岡は検量室前に引き揚げると、ウイングレイテストの馬上でガッツポーズ。「めちゃくちゃうれしい。こんな日が来るとは思っていなかった」。実に22度目のコンビでつかんだ初タイトルに、喜びを爆発させた。
2番手から好機を待ち、絶好の手応えで4角へ。残り約300メートルであっさりと先頭をかわし、悠然と押し切った。「(手応えが)すごく良かったので、押し切ってくれるんじゃないかなと」。相棒は、豪快なロングスパートで応えた。 昨年10月の再オープン入り後は重賞の壁にぶつかった。前走からブリンカーを着用し、今回は約3年半ぶりの1400メートル戦。苦節を経ての重賞初Vに、畠山調教師は「いろんなことをやったのが、うまくいったのかな」と穏やかな笑みを見せた。 優先出走権を得たマイルCSへの出否は未定。指揮官は「同じ距離でいくか、せっかくG1の出走権を取れたのでどうするか。ぜいたくな悩み」と率直な思いを明かした。松岡は「能力はもとから買ってる馬なので、もっといい結果を求めていきたい」と、次のステージへも意気込み十分。苦労を重ねてきた6歳馬にとって、大きな大きな一勝だ。(水納 愛美)
◆ウイングレイテスト 父スクリーンヒーロー、母グレートキャティ(父サクラユタカオー)。美浦・畠山吉宏厩舎所属の牡6歳。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産。通算32戦4勝。総獲得賞金は2億2861万9000円。重賞初勝利。馬主は(株)ウイン。
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