オリックス・山本由伸投手(25)が粘投で、両リーグトップの12勝目を挙げた。得点圏に走者を背負うこと4度。「全力で気持ちを出して、思い切り投げました」と、7回を無失点で乗り切った。阪急時代の1956
7回が最大のピンチだった。1死二、三塁、リードは2点。呼吸を整え、相手の代打攻勢と向き合った。まず愛斗を空振り三振。ここ数試合は1球も投げず、この日の投球練習でも試さなかったスライダーで奪った。続く渡部に対しては「初球、スイングがあるだろうな」と予測。内角へ151キロのシュートを投げ、結果は見事に詰まらせた三直だった。
ベンチの中嶋監督は「暑いんだろうな」と、注意深く見守っていた。昨年はベルーナDでノーヒットノーランを達成。準備した4着のユニホームは、いつもの倍だった。かつてマウンドにクワガタがお邪魔した珍ハプニングも、サインの見間違いがきっかけで試合中に装着するコンタクトの度数を0・5から0・75に上げたのも、いい思い出。ベルーナDでの今季最終登板を、格好良く締めくくった。 17日に誕生日を迎え、25歳で初勝利のオマケ付き。防御率1・42との2冠に加え、128奪三振は1位の佐々木朗と種市(ともにロッテ)に2差だ。チームは今季最長タイ、4度目の5連勝を飾り、95年以来となる貯金25。「投手がしっかりと粘っていれば、連敗することはない」とエースはうなずき、鉄壁を象徴する記録を聞いた中嶋監督も「投手、捕手、守備の頑張りだと思います。60何歳じゃない(中嶋監督は54歳)から、分からないです」と、冗談交じりに個々の働きをたたえた。2位・ロッテとは8・5差まで広がり、最短で25日に優勝マジック24が初点灯。完全にリーグ3連覇の風が吹いている。(長田 亨)
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