甲子園ボウル6連覇中の関学大が、4年連続61度目の優勝を飾った。関大を31-15で下し、唯一の6戦全勝。コロナ禍だった20年を除いて、6大会連続Vとなり、全日… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
甲子園ボウル6連覇中の 関学大 が、4年連続61度目の優勝を飾った。関大を31-15で下し、唯一の6戦全勝。コロナ禍だった20年を除いて、6大会連続Vとなり、全日本大学選手権進出も決めた。第1クオーター(Q)にエースQB星野秀太(3年)が負傷退場も、弟の太吾(1年)を軸に4TDを獲得した。次は、最終節の立命館大戦(11月10日、万博記念競技場)を迎える。7戦全勝を手にして、単独優勝で締めくくる。立ち尽くす相手を残し、王者 関学大 はさっそうとグラウンドを去った。最終節を残して優勝が決定。だが星野太に満足した様子はない。勝利の立役者は「ここまで来られたのも兄のおかげ」。昨年関大に負けた雪辱を自分の手で果たせなかった兄秀太を思いやった。
開始わずか2分だった。エースQB星野秀が負傷。昨季も関大戦でけがを負い、チームも負けた。2歳下の弟は「まじか」。想定より早い出番に不安もあったが、兄のリストバンド3本と「あとは任せた」という伝言をマネジャー経由で受け、覚悟を決めた。「やりきろうと。兄の気持ちも背負ってやりきりました」。 1年生ながら、コンディション不良の兄に代わってスタメンを担ってきた。初のビッグゲームでも、優れた判断力と大胆さで第1Q7分16秒に先制TDを演出し、第3Q5分43秒には27ヤードのTDパスを通すなどして大役を全うした。大村和輝監督も「落ち着いていて、ベンチも慌てることはなかった」と心強く感じた。○…関大の2季連続の関学大撃破はならなかった。エースQB須田は、第4Qにロングパスを連発して1TDをマークしたが「僕の力不足」と反省。「ひとつかみ合えば、爆発できる雰囲気はずっとベンチにあったけど、最後までできなかった」とうなだれた。最終節は京大戦。「今日の反省から逃げずに、イチから自分を見つめ直す」と、関西3枠の全日本大学選手権進出を目指し、最終戦に備える。
◆優勝の行方 関学大が関大に勝ち、優勝が決まった。最終節の立命大戦に敗れて6勝1敗で並んだ場合も両校優勝となる。すでに関大戦で1敗した立命大が優勝するには、残る2戦2勝が必要。関大は関学大に敗れて4勝2敗となったため、最終節の京大戦を残して優勝の可能性が消えた。
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