戦国時代の日本を描くドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』。世界が絶賛するこの作品で、主演の真田広之はプロデューサーも務めている。今後さらに日本の才能と物語を世界に紹介したいと語る彼が、US版『GQ』のインタビューに答えた。
真田広之が初めてハリウッドで迎えた瞬間は、土砂降りの雨のなかだった。それはエドワード・ズウィック監督の2003年の大作『ラスト サムライ』の撮影で、日本の小さな村を舞台に口を開けて見つめる見物人たちの前、トム・クルーズ演じる捕虜となったアメリカ人の軍人に向かって、木刀で決闘を挑む役だった。ほんの数回激しくやりあっただけで、真田はクルーズを仰向けに倒し、それでも敵が強情に負けを認めようとせず抵抗すると、そのたびに何度も屈辱を与えた。この映画にとってこの場面は、クルーズがずぶ濡れで演じた役の肉体的・精神的なねばり強さを証明してみせた、最も感動を呼ぶ瞬間かもしれない。しかし、脅威と尊敬、そして不信感を漂わせる演技で、真田は観た者の心に強烈な印象を残す。 「あのシーンはハードでした。撮影は2日を要し、泥まみれになって戦いました」と真田は『GQ』に語った。「長い時間をかけて（トムと）一緒に訓練しました。素晴らしい経験でした」...
将軍』では、心にそのようなしこりを残すことはなかった。数年にわたる制作準備、そしてバンクーバーでの10カ月に及ぶ撮影スケジュールの間、真田はマークスと共に脚本を練り込み、サムライ映画やドラマに携わったことのある経験豊かな日本人スタッフや衣装係を起用した。「責任が肩に重くのしかかっていましたが、プレッシャーはそれほどありませんでした」と真田は言う。「私にはチームがいましたから」...
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