Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。353回目です。
今週はHORIの「グリップコントローラー Fit」を購入。見てのとおり“幅広のJoy-Con”といった格好の携帯モード専用コントローラーです。前モデル「グリップコントローラー」(画像上)は、理想を形にしてしまったようなコンセプトで操作性は良かったものの、常用するにはさすがにゴツすぎた。で、新たにコンパクト版が登場したのです。
とにかくサイズ感が絶妙。Joy-Conでは窮屈な右スティックを含め、すべての操作に無理なくアクセスできる、ギリギリコンパクトなラインを攻めた印象です。それでいて背面ボタンや連射機能といった特徴はそのまま。背面には控えめながらグリップがあり、ホールド感も悪くない。ボタンのストロークが無駄に深く、チープな感触なのが唯一の難点か。その操作感も良いとはいえず、そこはJoy-Conやプロコンに倣ってほしかった。振動機能もあればなお良し。とはいえ、これはメインに使えそうな製品です。今週は病院を舞台にした国産ホラーゲーム『米砂原醫院(よねさわらいいん)』を、“病院で”遊んでいました。というのも私事ながら、筆者は現在持病の治療にて入院中。規則正しい生活で治療を続ける傍ら、どうしても娯楽は欲しくなってしまいます。「深夜の病室で病院のホラーゲームをやる」という貴重な体験に興味もあり、物音に気を配りつつプレイした次第です。
そして肝心の『米砂原醫院』のゲームプレイ自体が、かなり怖い。特に出色なのは音の演出で、床板のきしむ音や謎のささやき声など、定位やボリュームにまで気を使ってデザインされている印象です。また、古めかしい病院を演出する家具や小物などにもこだわりが感じられます。さらには、さりげなく出てくるこの世ならざる者たちの演出も上手い。さりげないのが一番怖いかもしれません。特に、肌が蒼白な看護師が絶妙な場所に“ただ居る”のが筆者としては一番イヤでした。 そしてふと気配を感じて画面の外に目をやると、見回りの看護師さん(実物)とカーテンの隙間からしっかり目が合う一幕も。幸いあまりにも怖すぎて固まってしまったので、悲鳴をあげたりはせず。ただ、病院は病気を治す場所なのでゲームは程々にしようと決意しました。また、電子機器の持ち込み・利用は各院のルールもありますので、その点にも留意されたく思います。怖かった。