ピクサーの“社食事情”、勝負メシからメンタルケアまで。Netflixを経てピクサーで「キャラクター・アート・ディレクター」になった一人の女性の働くリアルに迫る【インタビュー】
村山さんは学生時代、元々英語を学ぶためにアメリカ・カリフォルニア州に留学した。その後、現地で見たアニメに惹かれ、アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(美術大学)に編入し、キャラクターデザインの道に進んだ。正直、入社前は「プライドが高くてとっつきにくい」という印象でした。素晴らしい作品を創っているが故に。ところが入社して仲間になってみたら、皆のハングリー精神が本当にすごくて。次々に作品を創り出していても驕ることなく、毎日ものすごい熱量で仕事をしている。スタジオ全体として熱量がすごく高いので、それに追いついていくのが大変だと感じることは多々あります。 ピクサー は外側から見ると「遊び心」がフィーチャーされることも多いのですが、私個人としては、特徴としてはパッションの方が強いと思っています。「ストイックに仕事ができる」という点は働くメンバーに共通しているので、もし働きたいという人がいるとしたら、それが求められる資質だと思います。
“ストイックさ”が求められるというピクサーでのクリエイティブ。だが村山さんは、自身を「スロースターター」だと自覚しているという。子育てをしているため、自分に合った働き方で、時には力を抜いて働くことも心がけているという。 プロのキャラクターデザイナーとして「絵を描く」ということは、「自分をさらけ出す」ということなんです。だって、監督らに自分の作品を見せて、ジャッジされるわけですから。結構、傷つくこともあるんですよね。でもそんな時、「私は毎日好きな絵を描けて、これでお金をもらえている」と思うと少し気持ちがラクになれるんです。 私たちの仕事は、ストーリーができて、キャラクターに対するイメージが共有されるところからスタートします。例えば今回担当したハズカシは、監督からのイメージは「一番大きくて・フードをかぶっている」という2点だけでした。最初に書いたキャラクターデザインは今はもう跡形もなく残っていません。大体、“第1ラウンド”はほぼ却下なんです。「トライ・アンド・エラー」をひたすら繰り返します。まず突拍子もないアイデアを出して、それを却下される。これの繰り返し。そのフェーズを経て、段々と最終的なキャラクターデザインを作っていくというプロセスです。誰しも、完璧じゃなくていい。『インサイド・ヘッド2』は、人間の感情を持つキャラクターたちが新たに登場し、思春期を迎えた主人公の女の子が自分と向き合う物語。子どもだけでなく、大人たちが観てもきっと感じるものが多くあるはずだ。日本版声優:大竹しのぶ(カナシミ)、多部未華子(シンパイ)、横溝菜帆(ライリー)、村上(マジカルラブリー/ハズカシ)、小清水亜美(ヨロコビ)、小松由佳(ムカムカ)、落合弘治(ビビリ)、浦山迅(イカリ)、花澤香菜(イイナー)、坂本真綾(ダリィ)
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