「雲の生まれ方」にまつわる新事実が、気候予測を変えようとしている

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「雲の生まれ方」にまつわる新事実が、気候予測を変えようとしている
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雲は気候予測を困難にする最大の要因である。その“核”となるエアロゾルは、人類の活動に由来する排出物が主だとみられていた。しかしこのほど、樹木が「セスキテルペン」と呼ばれる化合物を少量の蒸気として放出して雲をつくり出していることが最新の研究でわかり、既存の気候モデル見直しへの動きが始まっている。

毎年9月から12月の間、ルブナ・ダダは“雲”をつくっている。大気科学者であるダダは、スイスの欧州原子核研究機構(CERN)に集められた数十人の仲間たちとともに、容量7,000ガロンのステンレス製の空間で実験を繰り返している。「さしずめ“科学キャンプ”といったところです」と語る彼女は、天然の排出物がオゾンと反応することでエアロゾル(空気中を漂う微細な粒子)が生成され、結果的に気候に影響が及ぶ仕組みについて研究している。 人類のせいで雲はどう変化してきたのか 雲は気候予測を困難にする最大の要因である。場所による違いはあるが、上空を覆う雲は、本来なら陸地や海が吸収するはずの太陽の熱を跳ね返している。温暖化が進む世界における数少ない恩恵のひとつだ。その一方で、北極や南極の氷の上を漂う雲が、太陽の熱を“抱え込んでいる”ことも事実だ。 科学者たちは、雲が形成される仕組みについて、また、その役割が地球を冷やすことなのかそれとも温めることなのかについて、深く知りたいと思っている。「何よりも知りたいのは、人類のせいで、雲がどう変化してきたのかということです」とダダは言う。...

Advances』に掲載された論文の中で、ダダのチームは雲の形成における“新たな大物”の存在を立証した。樹木からある種の化学物質が放出されていることを発見したのだ。樹木はイソプレンやモノテルペンのような天然の揮発性物質を放出しており、これらが雲の形成につながる化学反応を引き起こすのだという。ダダたちの最新研究は、揮発量が少ないためにこれまで見過ごされてきた「セスキテルペン」と呼ばれる揮発性物質に着目している。セスキテルペンは、その構成分子や、放出源となる植物や微生物の種類によって、樹木や土のような、あるいは柑橘類や香辛料のような匂いを放つ。 ダダたちのチームは、セスキテルペンには雲の核を形成する力が予想以上に備わっていることを証明した。ほかの揮発性物質のわずか50分の1の量のセスキテルペンを注入しただけで、雲の発生量は2倍に増えたという。...

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