敵キャラにスポットを当てる「薬屋のひとりごと」第44弾は、『ハイキュー!!』の羅漢の魅力に迫ります。
『薬屋のひとりごと』は薬の知識のみならず、様々な分野に博学な少女・猫猫(マオマオ)と美しい宦官・壬氏(ジンシ)を中心として宮廷ドラマだ。そんな2人にとって、敵対するわけではないかもしれないが、何かと振り回す存在として、羅漢というキャラクターが登場する。彼は悪人なのか、2人の敵なのか? それすらもよくわからない不気味な存在として暗躍し、物語に深みを与えている。
羅漢はいうなれば、影のフィクサーのような存在として描かれている。何を考えているわからない昼行燈だが、抜け目がなく理知的。部下の登用が巧みで、自分が動くことなく、他人を働かせるのが上手いので、陰で多くの人を操っている、そんな存在だ。例えるなら、シャーロック・ホームズの宿敵、ジェームズ・モリアーティだろうか。彼は裏で糸を手繰り、人々を意のままに操るタイプの敵役と同じ共通点を持っている。原作では彼の容貌は「武官服を着ているが、その容姿は文官にこそふさわしく、細い狐のような目は理知とともに狂気を孕んでいた」と描写される(ヒーロー文庫『薬屋のひとりごと』第2巻、P80)。狐という比喩表現は、羅漢のキャラクターを示すのにぴったりだろう。狐といえば相手を騙すずる賢い動物というイメージだが、彼はまさに狐のごとく周囲をけむに巻き、目的に近づいていくのだ。
羅漢は、他人の顔が認識できない。「相貌失認」のような症状を幼い頃から抱えており、そのせいで多くの苦労をしてきた。しかし、猫猫の養父であり羅漢にとっての叔父である羅門の助言で、顔以外のことで人を識別できるようになり、人並み以上の観察眼を手に入れた。それが彼の才能と能力を開花させ、武官としての出世につながっている。そんな彼にとって唯一、顔を認識できる相手が猫猫の母だった。
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