日本を破り、マウンドで喜びをかみしめる台湾の選手たち。(C)GettyImages最後の最後で井端ジャパンの快進撃は止まった。11月24日に東京ドームで「ラグザスpresen…｜BIGLOBEニュース
最後の最後で井端ジャパンの快進撃は止まった。11月24日に東京ドームで「ラグザス presents 第3回WBSC プレミア12 」のスーパーラウンド決勝が行われ、日本代表は台湾代表に0-4で完敗。開幕から7戦無敗だったチームは優勝を目前に沈んだ。序盤から痺れる投手戦が続いた。その中で台湾が均衡を破ったのは5回だ。無死無塁の局面で打席に入ったリン・ジャー・チェンが戸郷翔征の150キロのストレートを強振。右中間スタンドへと運ぶソロ本塁打を放った。
これで勢いに乗った台湾は、直後に1死一、二塁の好機を創出。そこで3番に入ったチェン・ジェシェンが戸郷の投じた内角低めへの150キロのストレートを強振。ふたたびライト方向に飛んで行った打球は右翼席に着弾した。いずれの本塁打もバッテリーが変化球を見極められ、ストレートを狙い打ちされた結果だった。 かたや台湾投手陣は4人を送り込む継投策で日本打線に的を絞らせず。最後まで反撃をゼロに抑え、強敵に対する文字通りの完勝で国際大会では史上初の優勝を決めた。この下馬評を覆しての戴冠劇に母国メディアは大いに沸き上がった。 台湾の大手紙『連合報』は「台湾代表が、国際大会27連勝中だった日本の勢いを止め、前例のない1ページを書き上げた。このプレミア12制覇は台湾野球の歴史に残る」と大々的に報道。これまで国際大会で優勝経験がなかったことをふまえ、「もはや台湾野球は敗北の美談だけではなくなった」と強調し、日本という強敵を破っての勝利が持つ重要性を説いた。
「いかなるトーナメントも、どんなにプロセスが素晴らしく、感動的なドラマがあっても、実際に結果を出せるかどうかで意味が大きく異なる。台湾も過去の国際大会の過程でいくつかのハイライトこそあったが、全体的な結果は理想的ではなかった。そうした長年の悔しさを経て、このプレミア12での結果は台湾にとって待望の勝利となるかもしれない」
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