「攻殻機動隊S.A.C」“笑い男”がTV生中継現場に現れた2024年2月― 神山健治監督が当時&20年遍歴を語る! 上映&トークショーレポ

日本 ニュース ニュース

「攻殻機動隊S.A.C」“笑い男”がTV生中継現場に現れた2024年2月― 神山健治監督が当時&20年遍歴を語る! 上映&トークショーレポ
日本 最新ニュース,日本 見出し
  • 📰 AnimeAnime_jp
  • ⏱ Reading Time:
  • 61 sec. here
  • 3 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 28%
  • Publisher: 51%

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』作中で“笑い男”がTV生中継現場に姿を現した2024年2月3日に、神山健治監督登壇の上映&トークショーが東京「ヒューマントラストシネマ渋谷」にて開催。同イベントの公式レポートが到着した。

『攻殻機動隊』は、士郎正宗が1989年に「ヤングマガジン増刊 海賊版」(講談社)にて発表したSFコミックを原作とし、押井守監督による映画『GHOSTIN THE SHELL/攻殻機動隊』をはじめ、アニメ化、ハリウッド実写映画化などさまざまなメディア展開を行ってきたコンテンツである。2月3日に開催されたイベントでは、2002年4月放送開始の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を“笑い男”をめぐる事件を中心に構成し、2005年にリリースされた総集編OVA『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』を上映。士郎正宗原作、Production I.

上映日となる2024年2月3日は作品設定上“笑い男”がTV生中継現場に姿を現した日付であることから、“笑い男事件”をテーマにトークが展開。ちなみにこの日、舞台となった渋谷のスクランブル交差点では、実際に“笑い男”の格好をした人の姿が見られたようで、放送から20年経った今も根強い人気を誇っていることがわかる。まずはじめに、本作で描かれたネットミームの拡散やネットを使った社会改革など、この20年で現実に起こっていることを先取りしていた内容について、どのように着想を得たのかについて。神山監督は、当時の携帯電話でメールがようやく140文字程度のテキストを送れるようになったが、写真はまだ送れなかったことを振り返り、「各メーカーが『せっかく(電話で)会話できるのに、なぜテキストで会話するんだろう』と言っているのを聞いた時、自分はたぶん、テキストの方が使われるだろうと思った」と語った。電話をかけることが意外と面倒であること、テキストなら好きな時間に簡単にやり取りができるため、メールで会話する人たちが出てくるだろうと思ったとのことで、神山監督が鋭い洞察力を持って世の中を見ていたことがわかった。

また、同作家の短編集『ナイン・ストーリーズ』に収録されている一編『笑い男』に登場する、社会との折り合いが苦手な男が、ネット社会の主人公となるだろう人物像と合致していたことが “笑い男”の話を作る契機になったという。神山監督は「ネットが今ほど発達していなかったため、『攻殻機動隊』という世界観を可視化するロジックとして、この題材をうまく織り込んでいったらわかりやすいのでは」と考えたのが発想の原点だったとのこと。 『ひるね姫』(2017年公開)では3世代の物語を描いていたが、世代の違いをどのように感じるか問われて、神山監督は「当時は、ホールデンのような人物こそがネット社会の主人公になっていくはずだと思っていたので、僕の中でたまたま少し先の未来が見えていたのかな」と語った。一方で、ネットに新たに入ってきた人たちが感じていること、使いたい言葉といったものが自分とズレたと感じる瞬間もあったようで、「だいたい10年くらいで世代交代がくるんじゃないかと思う」と語った。また、公安9課の立場も時代の変遷で変化していったという興味深い話も飛び出した。「彼らは警察官のようなことをやっているが、中道左派くらいの立ち位置。2000年初頭くらいまでは、正義のヒーローとして存在していたが、2010年代になると“ネトウヨ”と呼ばれる人たちが出てきて、左と右が入れ替わるぐらいの体験があったような気がします。体制側にいる人間が正義を成すということははあり得ない、というような公安9課の存在意義がひっくり返った感覚もありました。正義と言う言葉も、物事を正当化するために、悪い意味で使われる場合も出てきた」と指摘し、時代の変化を語った

このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

AnimeAnime_jp /  🏆 117. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

トグサと共鳴したチョコレートプラネット・長田庄平、「攻殻機動隊 SAC_2045」のリアリティ語るトグサと共鳴したチョコレートプラネット・長田庄平、「攻殻機動隊 SAC_2045」のリアリティ語る1966年3月20日、埼玉県生まれ。高校卒業後、背景・美術スタッフとしてキャリアをスタート。2002年に「ミニパト」で監督デビューを果たす。同年テレビシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、2004年に「攻殻機動隊 S.A.C.
続きを読む »

太陽劇団「金夢島」京都公演に向け、アリアーヌ・ムヌーシュキンが語る(会見レポート)太陽劇団「金夢島」京都公演に向け、アリアーヌ・ムヌーシュキンが語る(会見レポート)去る10月29日に「太陽劇団『1789』上映&アリアーヌ・ムヌーシュキンとのトーク」が京都・京都芸術劇場 春秋座にて開催。その後、取材会が行われた。
続きを読む »

「攻殻機動隊」グローバルサイトに士郎正宗のインタビュー&描き下ろしビジュアル「攻殻機動隊」グローバルサイトに士郎正宗のインタビュー&描き下ろしビジュアル「攻殻機動隊」の原作とアニメの情報をまとめた公式グローバルサイトが、本日10月31日にローンチされた。士郎正宗が描き下ろした「攻殻機動隊」の主人公・草薙素子のビジュアルがサイトのトップページを彩っている。
続きを読む »



Render Time: 2025-02-25 02:11:22