[The論点]少子高齢化が進み、多くの人がお墓を巡る問題に直面しています。「終活」という言葉がすっかり浸透するなか、最近は墓石のある墓を撤去する「墓じまい」の動きも広がってい…|BIGLOBEニュース
少子高齢化 が進み、多くの人がお墓を巡る問題に直面しています。「終活」という言葉がすっかり浸透するなか、最近は墓石のある墓を撤去する「 墓じまい 」の動きも広がっています。皆さんはお墓のことをどう考えていますか。墓は単に遺骨の安置先ではなく、残された人が死者と向き合う場所です。「墓石の前に立つと、生前の父の姿を思い出す。墓に眠る父に対し、家族や仕事のことを相談することもある」。そう話すのは、山梨県富士吉田市の会社経営、渡辺新吾さん(65)です。
渡辺さんは1998年3月に父・貞美さん(当時70歳)を亡くしました。墓は自宅から徒歩約5分の距離にある同市の大正寺にあります。祖父母ら先祖たちの遺骨も埋蔵されており、江戸時代から6代にわたって受け継いできました。渡辺さんと同様、大正寺に先祖の墓を持つ同市の会社経営、宮下成一さん(65)は親族の接点を維持するためにも、子どもや孫が帰省して墓参りをする風習は残していくべきだと考えています。「墓があることで、親族が集まる。墓は家族をつなげる役割もある」と話します。家名を刻んだ墓は、1898年施行の明治民法で「家」の枠組みが定められてから広がったと言われています。埋葬方法は土葬が主流でしたが、大正時代以降、場所を取らない火葬に移行していきました。墓石業者で作る「全国優良石材店の会」(東京)が昨年、墓の購入者にアンケート調査したところ、横型の「シンプルな洋型」が52%と最も多く、縦型の「伝統的な和型」は29%でした。家名の代わりに「ありがとう」や「安らかに」などの言葉や「愛」や「和」といった文字を彫った墓石も増えるなど、デザインや石の種類も多様化しています。
葬送や墓制に詳しい茨城キリスト教大学の森謙二名誉教授(76)は「墓は死者の尊厳を保つ場所でもあり、生まれ育った土地で静かに眠りたいと思う人も多いでしょう。死者の生前の意思が尊重されるのが望ましいです」と話しています。近年増えているのが、「墓じまい」をして、遺骨を別の場所に移す「改葬」です。厚生労働省の統計によると、改葬は2022年度に15万1076件に上り、12年度(7万9749件)の2倍近くになっています。
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