[5.26 インターハイ東京都予選1回戦 保善高 0-2 早稲田実高 東久留米総合高校グラウンド] 期待してもらえることは嬉しいけれど、自分たちの力は、自分たちが一番よくわかっている。急がば、回れ。1つ1つの練習で...
均衡が破れたのは後半9分だった。ギャップでパスを引き出した松下が左へ振り分け、霜田は少し運んで冷静な折り返しを中央へ。受けた松下は冷静なシュートでボールを右スミのゴールネットへ滑り込ませる。「今までなかなか公式戦でも点を決められていなくて、責任を感じていた部分があったので、やっと決められてちょっとホッとしています」と笑った10番の先制弾。早稲田実が1点のリードを奪う。がキャッチ。12分にも右サイドから尾山が入れたアーリークロスに大野が反応するも、トラップが大きくなってシュートは打てず。26分にもルーズボールを拾った途中出場のMF 黒木麻心 が枠内シュートを放つも、宮盛が丁寧にキャッチ。チャンスは作りながら、1点が遠い。すると、次の1点を記録したのも早稲田実。27分。相手守備陣の一瞬の隙を突いて、途中出場の篠田がボールをかっさらうと、もう目の前には無人のゴールだけ。丁寧に流し込んだボールがネットを揺らす。「ちょっとラッキーでしたけど、彼はそういう狙いを持っている子なので」。1年生ストライカーが沈めた貴重な追加点。両者の点差が広がる。
終盤は保善が猛攻に打って出る。38分にはキャプテンのDF平野佑真が蹴ったフィードに、大野が競り勝ったヘディングは枠を襲うも、宙を舞った宮盛がファインセーブ。直後に尾山が投げた左ロングスローから、DF斎藤颯吾が残したボールを塙が狙うも、軌道はゴール左へ。40分にも右から斎藤が入れたクロスに、途中出場のFW関澤悠斗が合わせたヘディングも、枠の左へ外れていく。 「しっかり守り切るというか、自分たちの陣形を崩さないということは、去年からの1つの財産だと思います」「自分たち最終ラインも身体を張って守るということができていましたし、前の選手も自分たちに連動して付いてきてくれたので、無失点に抑えることができたと思います」。ファイナルスコアは2-0。粘り強く戦った早稲田実が、相手の攻撃から最後までゴールを守り抜き、完封勝利で次のラウンドへと駒を進める結果となった。昨年度の選手権予選では、東京朝鮮高や国士舘高、國學院久我山高といった強豪を相次いで撃破し、同校初となる東京制覇を達成。全国大会でも開幕戦で国立競技場のピッチに立つなど、躍進の時間を過ごした早稲田実だが、迎えた今シーズンは地に足のついた発言が目立っている。
「『去年全国に出たチームだから、そういう目で見られているぞ』というのは監督からも言われていますけど、自分たちも去年に比べれば全然弱いということはわかっているので、少なくとも去年ほどは行けなくても、最低限の結果は守らないとダメという意味で、正直プレッシャーはあります」「良くも悪くも注目される部分はあるんですけど、去年を上回る力はまだないので、やっぱり去年同様に守備からやる戦い方をして、去年の先輩たちが上げていった名前や立ち位置を守っていくことが大切だというのは、全員の共通認識としてあります」」。 既に1年生の小島が「このチームは『ベスト8死守』というのを目標に掲げているので、目の前の試合を1つ1つ勝って、1つ1つ積み上げていって、1つのゲームの中で自分たちが成長できるようにしていきたいと思います」と言い切るあたりに、チームで共有しているマインドが滲む。ちょっとずつ増え始めている『今年の財産』と『今年の引き出し』。インターハイでも目標のベスト8進出までは、あと1勝。やはり今年の早稲田実も、対戦相手にとってはこの上なく厄介だ。
サッカー フットボール ニュース 速報 情報 試合 早稲田実高 保善高 松下岬 篠田一 大野泰朗 野川一聡 有村漣 鈴木陽太 塩野晴都 塙羚冶 小島凛久 竹内太志 スミス聡太郎 霜田優真 杉田龍基 尾山正太朗 宮盛朔 黒木麻心 平野佑真 斎藤颯吾 関澤悠斗 松下岬 前田竣汰 小島凛久 総体
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