坂本龍一さんの遺作ともいえる対談書籍『音楽と生命』。対談相手は、2007年に『生物と無生物のあいだ』で一世を風靡(ふうび)した生物学者・福岡伸一さんです。福岡さんへのインタビューを通して、両者が訴えかけるメッセージに迫りました。 …
――20年来の親交がある坂本龍一さんと福岡伸一さんが、さまざまな挫折を経験しながら現在に至るまでの道のりを語り合ったのが『音楽と生命』ですね。3月、坂本さんが逝去されました。訃報を聞かれた時、福岡さんはどう思われましたか。
「ああ、旅立たれたのだな……」という感懐が湧きました。また、『音楽と生命』の本にも交えて言うなら、坂本さんが亡くなられたのは3月28日です。本書が発行されたのは3月24日。ほとんど同時期で、坂本さんは原稿のチェックなどを丁寧にされ、最期までこの本を気にかけておられました。『音楽と生命』には遺言の響きがあると感じています。それが本書のテーマです。坂本さんはテクノミュージックで世に出た人ですが、音をデジタルで扱うスタイルは、「ロゴス」の行き方といえます。でも、そこから坂本さんは自然界のノイズをサウンドに取り入れるようになる。それは、音楽に「ピュシス」を取り入れる営みです。彼の人生は、ロゴスからピュシスへ、「論理や言語から自然へ」という航路を進んでいました。
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