NHK連続テレビ小説に、2作品続けて「記者」が登場し、それなりの役割を担っている。仕事柄、どうしてもその言動が気になっている。「ブギウギ」ではゴシップ誌「真相… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
「 ブギウギ 」ではゴシップ誌「真相夫人」の芸能記者、鮫島がスズ子(趣里)の周辺に現れて、ライバル茨田(菊地凛子)や新進歌手、水城アユミ(吉柳咲良)との対立をあおる記事を書いていた。人の気持ちに土足で踏み込む取材手法は今では考えられないが、SNSはもちろん、テレビの情報番組も無い時代にその影響力の大きさはちょっとうらやましい気がした。弱者の側に立った独特のルポで知られ、後年歌番組の審査員もしていたが、もともと美空ひばりとその母親の信頼が厚かった。公私の相談にも乗る関係だったので、ひばりの素顔に迫った逸話の数々に驚かされたことを覚えている。
半面、先輩歌手としてひばりにとっては「壁」のような存在だったスズ子のモデル、笠置シヅ子のことは決して良く言わなかった。ひばりをモデルに劇中に登場した水城アユミとの「確執」は、竹中氏的視点からすればかなり見え方が違う。その話に説得力があったこともあり、正直に言えば、「ブギウギ」の始まった頃は、スズ子になかなか感情移入できなかった。良くも悪しくも、当時の記者のクセの強さを体現した人だった。 「虎に翼」に登場しているのは「帝都新聞」の記者で、同じ名字の竹中。こちらの竹中は、当時の感覚を体現するように寅子(伊藤沙莉)たちの「女性進出」をからかうような記事を書く。一方で、父直言(岡部たかし)の冤罪(えんざい)事件では、背景の「スジ読み」を開陳して、正義感も垣間(かいま)みせた。竹中を演じているのは、ドラマにこわもて刑事としてよく登場する高橋努(45)。こちらも演劇チーム「渋谷ハチ公前」を主宰する実力派だ。同時代らしく「ブギウギ」の鮫島に似た嫌な感じと、どこか世の動きを俯瞰(ふかん)する視野の広さも見せている。いろいろと含みのある記者役にはどちらも演技巧者が配されているのだ。
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