「ファーストキス 1ST KISS」監督・塚原あゆ子インタビュー

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「ファーストキス 1ST KISS」監督・塚原あゆ子インタビュー
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映画『ファーストキス 1ST KISS』が公開され、監督の塚原あゆ子さんが坂元裕二さんの脚本をどのように受け止め、作品に活かしていったのか、インタビュー形式で迫ります。

昨年公開された映画『ラストマイル』が興行収入59億6000万円の大ヒットを記録し、公開中の映画『グランメゾン・パリ』も36億円を超えてさらに興収を伸ばしているなか、新たに公開された『 ファーストキス 1ST KISS』も全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位を獲得。手掛けた映画が立て続けにヒットしている 塚原あゆ子監督 。『 ファーストキス 1ST KISS』では、映画『怪物』(2023年)でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した坂元裕二氏が描くオリジナル ラブストーリー に挑んだ。 \『東京 ラブストーリー 』をはじめ坂元氏が手掛けたテレビドラマからも大きな影響を受けてきた塚原監督。初タッグとなった坂元氏の脚本を前に「自分のスタイルに引き込むのではなく、スタッフ全員で向かっていく姿勢で参加しました」と話す。

\「フジテレビのドラマを執筆されていた時代からずっと作品を見てきました。しかも、そのほとんどが誰もが知るようなメジャー級の作品ばかり。第一線で活躍されてきた坂元さんですが、彼自身の言葉を強く打ち出すようになったのは、ここ10年くらいではないかと思います。月9の王道ラブストーリーを書かれていた頃と比べると、坂元さん自身が考える夫婦とは?人間関係とは?と、主語が坂元さん自身になり、そこから生まれる言葉が増えてきたように感じます。それは坂元さんが積み重ねてきた経験や視点によって、感覚がどんどん研ぎ澄まされるようになったからなのかもしれません。坂元さんの言葉を待っている人がいるなか、尊敬する坂元さんの言葉に向き合って作品を作ることができたのは、すごく光栄なことだったと感じています」 \ ドラマ『カルテット』、映画『花束みたいな恋をした』で、その時代のさまざまな恋愛を見事に描き出し、ドラマ『Mother』、『それでも、生きてゆく』、『最高の離婚』、『Woman』では、いじめ・夫婦関係・ネグレクトなど、現代社会にはびこる問題を真っ直ぐに表現したヒューマンドラマ作品も執筆してきた坂元氏にとって、『ファーストキス 1ST KISS』は新境地ともいえる作品だ。 事故で夫を亡くした主人公が、夫と出会う日に何度もタイムトラベルをする、普通の人生では起こり得ない「奇跡」を軸に、時にコミカルに、時に涙を誘いながら、世界中のあらゆる人たちが恋愛観・結婚観を深く揺さぶられる、一生の思い出に残るラブストーリー。主人公・硯(すずり)カンナを松たか子。カンナの夫・硯駈(かける)をSixTONESの松村北斗が演じた。「過去の出来事は変えられないけれど、違う視点で捉え直すことで、許せることや受け入れられることが増えるのではないか。たとえば、長年ギクシャクしていた夫婦でも、『最初に出会った頃の彼の顔を思い出したら?』と考えることで、違う選択ができるかもしれない。そういった優しい決断ができるかもしれないという可能性を描いた作品だと思っています」 \ 「恋愛感情と靴下の片方はいつかなくなります」「好きなところを発見し合うのが恋愛、嫌いなところを見つけ合うのが結婚」など、坂元節ともいえる言葉がちりばめられた本作のなかで、塚原監督が印象に残った言葉として挙げたのは、「寂しさの正体」。 「人が亡くなると、気持ちだけじゃなく体まで寒くなることがありますよね。お葬式の帰りに温かいものが欲しくなるのもそう。その感覚をずっと言葉にできずにいたのですが、坂元さんの脚本を読んで『寂しさは、相手のことを思っていた証拠なんだ』と腑に落ちました。とても印象に残っているせりふです」「同じシーンが何度も登場する中で、どう変化をつけるかを徹底的に計算しました。同じせりふを言っていても、観る側が『今回はこういう意図なんだ』と気づけるような演出を大切にしました。例えば、かき氷屋のシーン。同じ場所に何度も並ぶけれど、その時の気持ちはどう違うのか?何を考えているのか?そういった微妙なニュアンスの変化を丁寧に積み重ねることで、観る人が新たな発見をできる映画になればと思いました」 \ 『アンナチュラル』(2018年)、『MIU404』(20年)、『最愛』(21年)など、数々の名作ドラマを手掛けてきた塚原監督。映画監督としてもデビュー作『コーヒーが冷めないうちに』(18年)から、『わたしの幸せな結婚』(23年)、『ラストマイル』、『グランメゾン・パリ』、そして『ファーストキス 1ST KISS』と、その手腕を証明し続けている。「ドラマは1週間ごとに話が展開し、全体で約10時間の尺になります。『次はどうなるのかな?』と先を予想しながら物語が広がっていく楽しさがある。一方で、映画は映画館の中で2時間くらい集中して観ることで、『あの時のあれって…』と深く掘り下げていける面白さがある――そんな違いを、実感しています。いずれにしても、映像作品は、観てくださった方々が育ててくれるものなんだな、と。私が想像もしなかったような感想をいただくことで、作品がどんどん膨らみ、さまざまな解釈を得ながら一人歩きしていく。その瞬間が、とても素敵だと思うんです。坂元さんの手から私の手へ、そして観てくださる皆さんへとバトンが渡された『ファーストキス 1ST KISS』がどんなふうに受け取られ、どのように広がっていくのか、とても楽しみです」 \ 『ファーストキス 1ST KISS』は、ラブストーリーであると同時に、人との関係を見つめ直すきっかけにもなる作品だ。家族や友人など、さまざまな人と一緒に観て、それぞれの視点で感じたことを語り合う――そんな時間もまた、映画の醍醐味のひとつだろう

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