「グランツーリスモ」は実験的タイトル、25年続いた理由を山内一典代表が明かす[インタビュー] エンタメ グランツーリスモ
---:「GT」シリーズはBGMなど音楽面も重要かと思います。「GT」は“美しさ”がテーマとなっているとプレゼンでお聞きしましたが、音楽面でそれを達成するために注視したところなどあればお聞かせください。:美しいか美しくないかっていうのは、主観的だったりもするじゃないですか。僕らは世の中には「こういういい音楽があるよ」っていうものを、僕たちの基準で選んで、それを「GT」に収録してるところがあります。
ですからクラシックやジャズなどいろんなジャンルの音楽が入っていますが、割とスタンダードなナンバーがたくさん入ってるんですよね。ゲームユーザーはどんどん世代交代していきますから、例えば僕の世代で知っている“100年後も残るいい音楽”みたいなものっていうのはちゃんと紹介してあげないと“次の世代”に繋がっていかないところがあるので、そういうところは気をつけていますね。ああいう曲も放っておくと世代が進んでいくと多分忘れられてしまうみたいなことが起きるんですよ、名曲であったとしても。だからいろんな機会にそういうものを改めて紹介し直す事は大事だなと思っています。あの曲は1970年代の曲ですけど、全部レコーディングし直したんですよ。全部オーケストラで録音し直して、新しい音源を作ったりもして。そういうところはちょっと文化事業的な側面もありますよね。
あと先ほどミュージックラリーの話がありましたが、ミュージックラリーの最初の曲は『Hooked on Classics』っていう曲ですけれど、あれも1980年代に大ヒットした現在ではクラシックな曲といえると思うのですが、ああいった曲も改めて紹介しないと多分忘れられてしまう可能性のある曲なんですよね。だからそういうものを「世の中にはこういういい曲あるよ」というのを伝えたいなって想いはいつもありますね。ですがどうしても僕ら作り手からすると、何しろこの25年間、毎日「GT」を作ってるわけですから、そうするとこれが定番だってわかりながらも、「こういう提案もしてみたい」みたいなことってどうしても生まれてしまうときがあって。それがたまに『Moon Over The Castle』ではないオープニングが使われる理由なんですよね。
ただやっぱりユーザーの皆さんにとって、“あの曲が流れないと「GT」じゃない”っていう気持ちはすごくよくわかるので。だからなるべくちゃんと『Moon Over The Castle』を使うようにしていますね。 安藤正容さんの本当に一番いい時代に一緒にお仕事できたなっていう感じがしています。初代の『GT』の時に、出だしのイントロはわりとオーケストレーションで始まって、その後ロックに繋がるっていう構想はあったわけですよ。それをどなたにお願いするのかという中で、当時ソニーミュージックに所属されていた安藤さんに僕は出会うわけなんです。それは何て言うんでしょうね、本当に偶然といえば偶然の出会いなんですよね。でも結果としてああいった名曲が生まれたっていうのはやっぱり幸運だったと思います。
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