成年女子200メートル個人メドレー決勝が行われ、21年東京五輪2冠の大橋悠依(28)=イトマン東進=が、2分12秒03の2位で終えて現役を引退した。レース後は「夢のような競泳人生だった」と涙。金メダ
リストの重圧にも苦しみながら五輪2大会を戦った個人メドレーの第一人者は今後、 スポーツ 栄養学を学ぶため大学院に進学予定で、後進の育成にも携わっていく。
大橋は万感の思いを込めた表情でプールに一礼し、観客席に手を振った。現役ラストレースは、17年の世界選手権で初めてメダルを取った200メートル個メ。2位で終えたが充実感に包まれた。「世界でメダルを取ってから、レースを楽しむことがなかなかできなかったけど…」。言葉に詰まり、涙ぐんだ。「今のレースは心から楽しむことができた。夢のような競泳人生だった」。最後は自分らしく泳いだ。東京五輪では日本女子初の夏季大会2冠。コロナ禍で無観客だった五輪への無念さもありパリを目指したが、長い3年だった。「苦しいとかでもないほど、気持ちがレースに向いてないこともあった」。五輪女王の重圧と向き合う日々。結果がついて来ず、励ます周囲に「もう、頑張ろうって言わないでください」とこぼしたこともある。「何度もやめた方が良かったと思ったけど、何とかして続けた意味を見つけたいと思っていた」。苦しみながらもつかんだパリ五輪の切符。準決勝で敗れたが、レース後は「夢に見ていた有観客の中で泳げた」と、晴れやかな表情を浮かべていた。
大橋にとって、五輪とは。じっくり考え語った。「練習したことだけじゃなく、自分の感情、思考、性格、そういう全てのものが出るのがオリンピック」。今後はスポーツ栄養学を学ぶため、大学院に進学予定。自身の経験をコーチという形ではなく、今度は後進に伝えていく。「お世話になったイトマンから多くの五輪、メダルを取る選手を出すための一役を担っていけたら」。光も影も知る唯一無二の存在として、競泳ニッポンを支える。(大谷 翔太)
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