「どこを虫眼鏡で見られても恥ずかしくない」というディテールを成立させた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』装飾・渡辺大智さんインタビュー

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「どこを虫眼鏡で見られても恥ずかしくない」というディテールを成立させた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』装飾・渡辺大智さんインタビュー
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「どこを虫眼鏡で見られても恥ずかしくない」というディテールを成立させた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』装飾・渡辺大智さんインタビュー るろうに剣心最終章

G: 直接的に本作とは関わらないのですが、小津安二郎監督が『家族』という映画で、小道具として出した飲み物の高さをそろえるようなこだわりがあったという話を聞きました。そういったこだわりは、今の映画撮影でも行われるものなのでしょうか。こだわりを貫き通すことで映画にいいことはあるのだろうか、とも思うのですが……。そういったこだわりは毎カット毎カットやっているのだと思います。そこに注がれている、たとえばお酒の量1つとってみても、その人の気持ちというのが出ますよね。それが現場では1つの答えになります。注ぐ側からすると「高さをそろえる、一緒にする」ということに意味があるということだし、そこに答えがあるからこそ自信を持ってお芝居できるということもあるだろうと思います。台本を読んだとき「ここは寄りを撮るだろうな」とか、感覚としてありますが、感覚ではなく意味があった方がいいでしょうし。シーンにとっての基準というか、「バイブル」といってもいいものになると思います。小津安二郎のそのこだわりは知りませんでしたが、本当に、その通りだと思います。ただ、今のご時世では難しくなってきているところかもしれません。現場で撮影をしていて、そこまでこちらが言っていいのかなと言うこともいろいろとありますから。ただ僕は「これは意味がある」というものに関しては、監督と話をするようにしています。『るろうに剣心』でもそういうことを気にして全編やっているから大丈夫だろうという気がします。まさにさっきの「虫眼鏡で見てください」というところですね。最近の映画だと『ノマドランド』はその塊ですから、見てみると面白いと思います。実は、僕はあまり読まないようにしていました。他のスタッフたちはみんな読んでいるから、濃い話だとぱっと会話が成り立たないこともあるんですけれど、原作を読んでいる人だと文脈を知っているからそのまま流してしまうようなところでも、詳しくわからないからこそ「そこはこういうのもアリでは」と別のアプローチをできるというところもありました。原作を読みこんでいたら書いてあるから分かることを、自分の力で気づくことができるというのもうれしいですね。もちろん「ここは読んでおいた方がいい」と言われたところは読んでいましたが、「これを描いた方がいいのでは」と原作のイメージに引っ張られすぎないようには気を付けていました。たとえば、縁の上海の会社、どういうものなんだろうとか、そもそも名前は何だろうとかは、原作を詳しく知らないからこそ気になったポイントでした。なるほど。縁の上海時代については、美術の橋本さんもいろいろと原作にない部分を「こうだったのではないか」と自分なりにサイドストーリーで埋めていて、こうやって描かれていない部分も補完することで積み上げていくのだなと感じました。そのあたりは話し合いましたね。「儒教」とか言い出した時点で「それ、もう調べてるから。こういうのどう?」みたいに話ができました。橋本はすごく悩んで考えていて、俺はいろんなリアリティから追及したいなと思ったんです。縁はどうやって日本に来たんだろう、そもそも中国にはどうやって行ったんだろう。そう考え出すと、すごいコネクションがあるのではないか、そうなると中国だけではなくアラブとかとも貿易をしているんじゃないか……とか。.

G: 直接的に本作とは関わらないのですが、小津安二郎監督が『家族』という映画で、小道具として出した飲み物の高さをそろえるようなこだわりがあったという話を聞きました。そういったこだわりは、今の映画撮影でも行われるものなのでしょうか。こだわりを貫き通すことで映画にいいことはあるのだろうか、とも思うのですが……。そういったこだわりは毎カット毎カットやっているのだと思います。そこに注がれている、たとえばお酒の量1つとってみても、その人の気持ちというのが出ますよね。それが現場では1つの答えになります。注ぐ側からすると「高さをそろえる、一緒にする」ということに意味があるということだし、そこに答えがあるからこそ自信を持ってお芝居できるということもあるだろうと思います。台本を読んだとき「ここは寄りを撮るだろうな」とか、感覚としてありますが、感覚ではなく意味があった方がいいでしょうし。シーンにとっての基準というか、「バイブル」といってもいいものになると思います。小津安二郎のそのこだわりは知りませんでしたが、本当に、その通りだと思います。ただ、今のご時世では難しくなってきているところかもしれません。現場で撮影をしていて、そこまでこちらが言っていいのかなと言うこともいろいろとありますから。ただ僕は「これは意味がある」というものに関しては、監督と話をするようにしています。『るろうに剣心』でもそういうことを気にして全編やっているから大丈夫だろうという気がします。まさにさっきの「虫眼鏡で見てください」というところですね。最近の映画だと『ノマドランド』はその塊ですから、見てみると面白いと思います。実は、僕はあまり読まないようにしていました。他のスタッフたちはみんな読んでいるから、濃い話だとぱっと会話が成り立たないこともあるんですけれど、原作を読んでいる人だと文脈を知っているからそのまま流してしまうようなところでも、詳しくわからないからこそ「そこはこういうのもアリでは」と別のアプローチをできるというところもありました。原作を読みこんでいたら書いてあるから分かることを、自分の力で気づくことができるというのもうれしいですね。もちろん「ここは読んでおいた方がいい」と言われたところは読んでいましたが、「これを描いた方がいいのでは」と原作のイメージに引っ張られすぎないようには気を付けていました。たとえば、縁の上海の会社、どういうものなんだろうとか、そもそも名前は何だろうとかは、原作を詳しく知らないからこそ気になったポイントでした。なるほど。縁の上海時代については、美術の橋本さんもいろいろと原作にない部分を「こうだったのではないか」と自分なりにサイドストーリーで埋めていて、こうやって描かれていない部分も補完することで積み上げていくのだなと感じました。そのあたりは話し合いましたね。「儒教」とか言い出した時点で「それ、もう調べてるから。こういうのどう?」みたいに話ができました。橋本はすごく悩んで考えていて、俺はいろんなリアリティから追及したいなと思ったんです。縁はどうやって日本に来たんだろう、そもそも中国にはどうやって行ったんだろう。そう考え出すと、すごいコネクションがあるのではないか、そうなると中国だけではなくアラブとかとも貿易をしているんじゃないか……とか。

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