tsugunai 〜つぐない〜(2001)の地味さを超越した面白さ:うえけんの「今そのゲーム!?」Vol.24 / 02月06日 09:10 AM engadget日本版
以前ご紹介した「レナス」は、主人公が自ら招いてしまった災厄を終わらせるべく、冒険の旅に出るという物語だったが、本作「tsugunai 〜つぐない〜」も「宝珠」を手にしたため、神の怒りに触れ、肉体から切り離され魂だけの存在にされてしまった主人公が、他の人物の体に入り込み、その人の抱えている悩みや苦しみを解決することで、自分の犯した罪を償ってゆくというYPG(やらかしたプレイングゲーム)なのだが、彼はある人物に依頼されて「宝珠」を手にしただけなのにこの仕打ちはあまりにも気の毒だ。本作の内容に目を向けると、主人公は剣と魔法を使い、魔物を倒して経験値を稼ぎ、クエストをクリアしてゆくという、いわば王道のRPGといった趣なのだが、題名からして「つぐない」という重い響きを持った単語が使われており、「○○クエスト」や「○○ファンタジー」というようなゲームとは一線を画していることがわかるだろう。登場人物も、舞台となる場所も、ダンジョンも、アイテムも、戦闘画面も、コマンド画面も、全体の色調も、ありとあらゆる要素がひたすらに地味。まるで地味の国から地味を広めに来たようだ。 ただ、そこで勘違いして欲しくないのだが、地味だから面白くないのかと言うと、決してそんなことはなく、21年も前に1度プレイしただけなので、細部は覚えていないのだが、むしろ面白かった印象しかない……となると、地味という形容は的を射た表現ではなかったか、お詫びして訂正させて頂こう。申し訳ありませんでした。ここは一番、地味改め、……とさせて頂こう。そう、ひたすら真面目なゲームなのだ、そもそも様々な人々の悩みや苦しみを解決してゆくなど、これを真面目と言わずして何を真面目と言おうか⁉ 主人公が乗り移る登場人物もほぼ男ばかりで、唯一の女の子もそれなりに可愛いのだが地味、はっ、ついまた地味と言ってしまった。 魂の状態の主人公は普通の人には見えないし、会話もできないのだが、ナビという妖精には彼の姿が見え、色々なアドバイスをくれる。正に名の通り、ナビゲーションをしてくれる存在なのだが、つい普通のおちゃらけたゲームなら(失礼!)可愛い女の子の妖精にしたくなる所を、実直な本作はめんどくさがりのおっさんタイプの妖精を持ってくる辺り、正に実直でならした本作の面目躍如と言った所か。一体私は何を言っているのか? さて、地味ながらも(もう地味でも実直でも何でもいい!)戦闘システムには「ガード」と呼ばれるちょっとした本作ならではの工夫があって、敵の攻撃のタイミングに合わせてボタンを押すと、攻撃のダメージを減らすことが出来るというもので、〇△□×いずれを押すかで発動する効果が変わる。このシステムのおかげで、終盤まで緊張感を持って戦闘に臨むことができるのだ。 地味という言葉はネガティブな表現として用いられることが多いかも知れないが、地味だからという理由で避けてしまうのはもったいない、面白い物語というのは、地味や派手といった表面的な事象を超えた先にあるものだから。.
以前ご紹介した「レナス」は、主人公が自ら招いてしまった災厄を終わらせるべく、冒険の旅に出るという物語だったが、本作「tsugunai 〜つぐない〜」も「宝珠」を手にしたため、神の怒りに触れ、肉体から切り離され魂だけの存在にされてしまった主人公が、他の人物の体に入り込み、その人の抱えている悩みや苦しみを解決することで、自分の犯した罪を償ってゆくというYPG(やらかしたプレイングゲーム)なのだが、彼はある人物に依頼されて「宝珠」を手にしただけなのにこの仕打ちはあまりにも気の毒だ。本作の内容に目を向けると、主人公は剣と魔法を使い、魔物を倒して経験値を稼ぎ、クエストをクリアしてゆくという、いわば王道のRPGといった趣なのだが、題名からして「つぐない」という重い響きを持った単語が使われており、「○○クエスト」や「○○ファンタジー」というようなゲームとは一線を画していることがわかるだろう。登場人物も、舞台となる場所も、ダンジョンも、アイテムも、戦闘画面も、コマンド画面も、全体の色調も、ありとあらゆる要素がひたすらに地味。まるで地味の国から地味を広めに来たようだ。 ただ、そこで勘違いして欲しくないのだが、地味だから面白くないのかと言うと、決してそんなことはなく、21年も前に1度プレイしただけなので、細部は覚えていないのだが、むしろ面白かった印象しかない……となると、地味という形容は的を射た表現ではなかったか、お詫びして訂正させて頂こう。申し訳ありませんでした。ここは一番、地味改め、……とさせて頂こう。そう、ひたすら真面目なゲームなのだ、そもそも様々な人々の悩みや苦しみを解決してゆくなど、これを真面目と言わずして何を真面目と言おうか⁉ 主人公が乗り移る登場人物もほぼ男ばかりで、唯一の女の子もそれなりに可愛いのだが地味、はっ、ついまた地味と言ってしまった。 魂の状態の主人公は普通の人には見えないし、会話もできないのだが、ナビという妖精には彼の姿が見え、色々なアドバイスをくれる。正に名の通り、ナビゲーションをしてくれる存在なのだが、つい普通のおちゃらけたゲームなら(失礼!)可愛い女の子の妖精にしたくなる所を、実直な本作はめんどくさがりのおっさんタイプの妖精を持ってくる辺り、正に実直でならした本作の面目躍如と言った所か。一体私は何を言っているのか? さて、地味ながらも(もう地味でも実直でも何でもいい!)戦闘システムには「ガード」と呼ばれるちょっとした本作ならではの工夫があって、敵の攻撃のタイミングに合わせてボタンを押すと、攻撃のダメージを減らすことが出来るというもので、〇△□×いずれを押すかで発動する効果が変わる。このシステムのおかげで、終盤まで緊張感を持って戦闘に臨むことができるのだ。 地味という言葉はネガティブな表現として用いられることが多いかも知れないが、地味だからという理由で避けてしまうのはもったいない、面白い物語というのは、地味や派手といった表面的な事象を超えた先にあるものだから。
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