10代の気鋭俳優たちの肖像──サナイヤ・シドニーとジェイデン・マイケルの葛藤と挑戦。

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10代の気鋭俳優たちの肖像──サナイヤ・シドニーとジェイデン・マイケルの葛藤と挑戦。
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映画『ドリームプラン』とNetflixのミニ「コリン・イン・ブラック・アンド・ホワイト」に共通するのは、若き才能の躍動だ。大物アスリートの青年期を演じた15歳のサナイヤ・シドニー、そして18歳のジェイデン・マイケルが、作品を通じて学んだこととは。

ビーナスを演じるために、サナイヤは初めてテニスを習っただけでなく、本来の利き手ではない右手でラケットを握らなければならなかった。ウィルが指摘するように、サナイヤは左利きだが、ビーナスは右利きだからだ。「自分の利き手と反対の手でラケットを握り、史上最高クラスのテニス選手のようにプレーできるようになる必要がありました。これは気が遠くなるほどの運動能力が要求されるし、難易度もとびきり高い。しかも同時に、俳優としての演技もしなければいけません」とウィルはそのハードルの高さを説明する。世界最強のテニスプレーヤーと称されるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹だが、幼少期に彼女たちを指導したのはテニス経験が皆無の父リチャードだった。彼が娘たちをチャンピオンにするため、独学で作成した計画書=ドリームプランとは?原題の『King Richard』が示すように、『ドリームプラン』の主役はウィリアムズ姉妹の父、リチャード・ウィリアムズだ。ビーナスとセリーナ本人からも称賛を受けたこの作品は、娘たちのために壮大なヴィジョンを掲げ、夢を否定する外野からの圧力にひるむことなく、自らの思いを貫いた父親を描いている。若い娘2人を食い物にしようとするコンプトン(ロサンゼルスの貧困地区)の男たち、リチャードが娘たちに課すトレーニングが行き過ぎなのではないかと横やりを入れるソーシャルワーカー、姉妹の選手としての将来性に懐疑的なテニスコーチと、さまざまな人たちが立ちふさがる中でも、リチャードは家族のためにベストな選択を知るのは自分しかいないと、信念を曲げなかった。サナイヤとウィルに加え、ウィリアムズ家の登場人物としては、一家に育ったサナイヤは、ビーナス役を射止めた直後に、この役を演じるうえで待ち受けている困難について家族と話し合ったという。これは普通の劇映画とは違う。撮影に備えて何時間もの激しいトレーニングや理学療法を受けることになる。ケガをする恐れもある──そんな懸念があったのだ。 実際、この悪い予感は的中し、製作中に彼女は臀部を痛めてしまう。しかし、その際に最初に頭に浮かんだことで、どれだけ自分がこの役柄に入り込んでいるかを思い知ったと、サナイヤは振り返る。「『プレーは続けられるかな?』って思ったんです。それが私にとってすべてだったので」と彼女はそのときのことを回想する。サナイヤはケガを押して撮影を続けることを決めた。そこには、ビーナス本人も同じ決断をしただろうという確信があった。「両親は、ちょっと怖くなっていたと思います。それで『私は大丈夫。だから、お父さんお母さんもしっかりして。私を撮影に行かせて。私に頑張るチャンスをもう一度ちょうだい』って言ったんです。それで両親も少し冷静に(ならざるを得なく)なって、挑戦させてくれました」とサナイヤは言う。一方、父親役のウィルは撮影を通じて、サナイヤの実の父親と「徹底的に」話し合い、彼女の心身の限界について知ろうと努めたという。「カメラが回っているときもそうでないときも、あなたは似た状況にありましたね。あなたのお父さんは、目の前で苦しんでいる娘を見て、とてもつらく感じていた」と彼はサナイヤに語りかけ、さらに劇中での自らの役柄についてもこう語った。「リチャードを演じるにあたって、本当に難しいポイントがありました。子を持つ親として、彼には天才的なところがあります。怖くなってしまうものです。我が子に対して最大限の愛情を注ぎ、サポートしながら、心理的、感情的な(ハードルを)乗り越えさせると同時に、トラウマにならないようにする──そういう、本当に紙一重の、絶妙なさじ加減を見つけ出さなければいけません。これは本当にデリケートな問題です」 『ドリームプラン』には、ビーナスがプロ入りを望み、父リチャードがそれに反対する、エモーショナルなシーンがある。予告編でチラリと映るこのやりとりでは、親子はどちらも涙を流している。だが、今回の対談の中で「あのシーンの撮影中、どう感じていたのですか?」というサナイヤの質問に、カメラが回っている間ずっと、これは彼女の見せ場だという意識があったと、ウィルは明言した。「あのシーンに関して、ぼくにとって大切だったのは、君が注目を一身に集めるような、そんな をつくりあげることでした。この瞬間を君と共にし、心を通い合わせること、それだけを考えていました」と彼は言い、俳優として駆け出しだったころの自身の体験に触れた。「『ザ・フレッシュ・プリンス』(1990~96年に放映されていたウィル主演のシットコム)で、フィルおじさんを演じていたジェイムズ・アヴェリーとぼくの関係が、ちょうど同じような感じでした。ぼくにとって初めての本格的な大きな見せ場で、彼が大きな支えになってくれた。ジェイムズがぼくにしてくれたことを、今度はぼくがお返しできたらと思いました」映画が公開日を迎える中で、この作品がほかの家族、特に夢をかなえるために懸命に努力している子どもたちの励みになればと、サナイヤは期待を込めて語る。そして偉大な有名人を数多く演じてきた(誰もが知るボクサーであり、黒人の権利のために戦うアクティビストでもあったモハメド・アリもその一人だ)ウィルにならい、これからも実在の人物を演じていきたいという。さらに数々の賞を獲得したいという意欲もある。彼女ならこうした夢をすべてかなえ、さらに多くのものをつかめると、ウィルも太鼓判を押す。「君は立ち上がるたびにステップアップしていった」と、彼は撮影中のサナイヤを評する。「つまずいては立ち上がる、君の姿を見ているのは、うれしい気分でした。日に日に心が強くなっていく姿が、とても美しかった。夢をかなえるには、不屈の心がなければいけません。忍耐力が欠かせないのです」ネットフリックスのミニシリーズ「コリン・イン・ブラック・アンド・ホワイト」でNFLのサンフランシスコ・フォーティナイナーズの元選手、コリン・キャパニックを演じることが決まったとき、ジェイデン・マイケルは多くの課題に直面した。第一に、ジェイデンには10代のコリンが持っていた野球とアメリカン・フットボールの才能はなかった。ニューヨークのハーレム地区で生まれ育ったジェイデンは、エンターテインメント業界で10年以上のキャリアを誇り、2016年には同じくネットフリックスのドラマ「ゲットダウン」に出演している。だが実生活では、今回のドラマシリーズの中心的な舞台となっている中学や高校に通った経験がなかったのだ。「このドラマを通じて、初めて経験したことがたくさんあります。ぼくは今まで、現実の世界では、高校にも中学校にも通ったことがありませんでした。フットボールをプレーした経験もなく、野球はボールすら一度も投げたことがなかったんです。プロムとか、ガールフレンドとかとも縁がありませんでした。だからコリンの役を通じて、たくさんの“初めて”を経験しました」とジェイデンは振り返る。 ジェイデンはわずか2歳でモデルデビューを飾った。その後、学業についてはホームスクールを選択し、子どものころから授業、オーディション、コマーシャルの収録という3つの日課の間で、時間をやりくりして過ごした。それからまもなく、短編映画やテレビに子役として出演するようになった。「コリン・イン・ブラック・アンド・ホワイト」の監督を務めるエヴァ・デュヴァネイは笑いながら、撮影時のエピソードを紹介してくれた。ジェイデンがロッカーに鍵をかけるのを忘れたため、学校を舞台にしたシーンが撮り直しになったというのだ。「この子はいわゆる“普通”の学校に通っていないから、自分用のロッカーを持ったことがないんだ、とそこで気づきました」と彼女は振り返る。当のジェイデンはこの言葉にこう応じた。「ぼくにとってはアイデンティティと向き合い葛藤しながら進んだ撮影。 ロッカーや男女交際についての知識は乏しかったものの、自分と10代のころのコリンには、当初思っていた以上に共通点が多かったと、アフリカ系の父親とラテン系の母親を持つジェイデンは語る。「コリンとぼくの間に、何か共通するところがあるなんて、思いもしませんでした」と打ち明けると、こう続けた。「ところが、役作りのためのリサーチをしたり、コリン本人と話をしたりする中で『ぼくたちって実はすごく似ているな』って気づいたんです。彼とぼくの歩いてきた道、子ども時代を振り返ると、似ているところがたくさん見つかりました。どちらも2つの人種にルーツを持ち、10代のときには.

ビーナスを演じるために、サナイヤは初めてテニスを習っただけでなく、本来の利き手ではない右手でラケットを握らなければならなかった。ウィルが指摘するように、サナイヤは左利きだが、ビーナスは右利きだからだ。「自分の利き手と反対の手でラケットを握り、史上最高クラスのテニス選手のようにプレーできるようになる必要がありました。これは気が遠くなるほどの運動能力が要求されるし、難易度もとびきり高い。しかも同時に、俳優としての演技もしなければいけません」とウィルはそのハードルの高さを説明する。世界最強のテニスプレーヤーと称されるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹だが、幼少期に彼女たちを指導したのはテニス経験が皆無の父リチャードだった。彼が娘たちをチャンピオンにするため、独学で作成した計画書=ドリームプランとは?原題の『King Richard』が示すように、『ドリームプラン』の主役はウィリアムズ姉妹の父、リチャード・ウィリアムズだ。ビーナスとセリーナ本人からも称賛を受けたこの作品は、娘たちのために壮大なヴィジョンを掲げ、夢を否定する外野からの圧力にひるむことなく、自らの思いを貫いた父親を描いている。若い娘2人を食い物にしようとするコンプトン(ロサンゼルスの貧困地区)の男たち、リチャードが娘たちに課すトレーニングが行き過ぎなのではないかと横やりを入れるソーシャルワーカー、姉妹の選手としての将来性に懐疑的なテニスコーチと、さまざまな人たちが立ちふさがる中でも、リチャードは家族のためにベストな選択を知るのは自分しかいないと、信念を曲げなかった。サナイヤとウィルに加え、ウィリアムズ家の登場人物としては、一家に育ったサナイヤは、ビーナス役を射止めた直後に、この役を演じるうえで待ち受けている困難について家族と話し合ったという。これは普通の劇映画とは違う。撮影に備えて何時間もの激しいトレーニングや理学療法を受けることになる。ケガをする恐れもある──そんな懸念があったのだ。 実際、この悪い予感は的中し、製作中に彼女は臀部を痛めてしまう。しかし、その際に最初に頭に浮かんだことで、どれだけ自分がこの役柄に入り込んでいるかを思い知ったと、サナイヤは振り返る。「『プレーは続けられるかな?』って思ったんです。それが私にとってすべてだったので」と彼女はそのときのことを回想する。サナイヤはケガを押して撮影を続けることを決めた。そこには、ビーナス本人も同じ決断をしただろうという確信があった。「両親は、ちょっと怖くなっていたと思います。それで『私は大丈夫。だから、お父さんお母さんもしっかりして。私を撮影に行かせて。私に頑張るチャンスをもう一度ちょうだい』って言ったんです。それで両親も少し冷静に(ならざるを得なく)なって、挑戦させてくれました」とサナイヤは言う。一方、父親役のウィルは撮影を通じて、サナイヤの実の父親と「徹底的に」話し合い、彼女の心身の限界について知ろうと努めたという。「カメラが回っているときもそうでないときも、あなたは似た状況にありましたね。あなたのお父さんは、目の前で苦しんでいる娘を見て、とてもつらく感じていた」と彼はサナイヤに語りかけ、さらに劇中での自らの役柄についてもこう語った。「リチャードを演じるにあたって、本当に難しいポイントがありました。子を持つ親として、彼には天才的なところがあります。怖くなってしまうものです。我が子に対して最大限の愛情を注ぎ、サポートしながら、心理的、感情的な(ハードルを)乗り越えさせると同時に、トラウマにならないようにする──そういう、本当に紙一重の、絶妙なさじ加減を見つけ出さなければいけません。これは本当にデリケートな問題です」 『ドリームプラン』には、ビーナスがプロ入りを望み、父リチャードがそれに反対する、エモーショナルなシーンがある。予告編でチラリと映るこのやりとりでは、親子はどちらも涙を流している。だが、今回の対談の中で「あのシーンの撮影中、どう感じていたのですか?」というサナイヤの質問に、カメラが回っている間ずっと、これは彼女の見せ場だという意識があったと、ウィルは明言した。「あのシーンに関して、ぼくにとって大切だったのは、君が注目を一身に集めるような、そんな をつくりあげることでした。この瞬間を君と共にし、心を通い合わせること、それだけを考えていました」と彼は言い、俳優として駆け出しだったころの自身の体験に触れた。「『ザ・フレッシュ・プリンス』(1990~96年に放映されていたウィル主演のシットコム)で、フィルおじさんを演じていたジェイムズ・アヴェリーとぼくの関係が、ちょうど同じような感じでした。ぼくにとって初めての本格的な大きな見せ場で、彼が大きな支えになってくれた。ジェイムズがぼくにしてくれたことを、今度はぼくがお返しできたらと思いました」映画が公開日を迎える中で、この作品がほかの家族、特に夢をかなえるために懸命に努力している子どもたちの励みになればと、サナイヤは期待を込めて語る。そして偉大な有名人を数多く演じてきた(誰もが知るボクサーであり、黒人の権利のために戦うアクティビストでもあったモハメド・アリもその一人だ)ウィルにならい、これからも実在の人物を演じていきたいという。さらに数々の賞を獲得したいという意欲もある。彼女ならこうした夢をすべてかなえ、さらに多くのものをつかめると、ウィルも太鼓判を押す。「君は立ち上がるたびにステップアップしていった」と、彼は撮影中のサナイヤを評する。「つまずいては立ち上がる、君の姿を見ているのは、うれしい気分でした。日に日に心が強くなっていく姿が、とても美しかった。夢をかなえるには、不屈の心がなければいけません。忍耐力が欠かせないのです」ネットフリックスのミニシリーズ「コリン・イン・ブラック・アンド・ホワイト」でNFLのサンフランシスコ・フォーティナイナーズの元選手、コリン・キャパニックを演じることが決まったとき、ジェイデン・マイケルは多くの課題に直面した。第一に、ジェイデンには10代のコリンが持っていた野球とアメリカン・フットボールの才能はなかった。ニューヨークのハーレム地区で生まれ育ったジェイデンは、エンターテインメント業界で10年以上のキャリアを誇り、2016年には同じくネットフリックスのドラマ「ゲットダウン」に出演している。だが実生活では、今回のドラマシリーズの中心的な舞台となっている中学や高校に通った経験がなかったのだ。「このドラマを通じて、初めて経験したことがたくさんあります。ぼくは今まで、現実の世界では、高校にも中学校にも通ったことがありませんでした。フットボールをプレーした経験もなく、野球はボールすら一度も投げたことがなかったんです。プロムとか、ガールフレンドとかとも縁がありませんでした。だからコリンの役を通じて、たくさんの“初めて”を経験しました」とジェイデンは振り返る。 ジェイデンはわずか2歳でモデルデビューを飾った。その後、学業についてはホームスクールを選択し、子どものころから授業、オーディション、コマーシャルの収録という3つの日課の間で、時間をやりくりして過ごした。それからまもなく、短編映画やテレビに子役として出演するようになった。「コリン・イン・ブラック・アンド・ホワイト」の監督を務めるエヴァ・デュヴァネイは笑いながら、撮影時のエピソードを紹介してくれた。ジェイデンがロッカーに鍵をかけるのを忘れたため、学校を舞台にしたシーンが撮り直しになったというのだ。「この子はいわゆる“普通”の学校に通っていないから、自分用のロッカーを持ったことがないんだ、とそこで気づきました」と彼女は振り返る。当のジェイデンはこの言葉にこう応じた。「ぼくにとってはアイデンティティと向き合い葛藤しながら進んだ撮影。 ロッカーや男女交際についての知識は乏しかったものの、自分と10代のころのコリンには、当初思っていた以上に共通点が多かったと、アフリカ系の父親とラテン系の母親を持つジェイデンは語る。「コリンとぼくの間に、何か共通するところがあるなんて、思いもしませんでした」と打ち明けると、こう続けた。「ところが、役作りのためのリサーチをしたり、コリン本人と話をしたりする中で『ぼくたちって実はすごく似ているな』って気づいたんです。彼とぼくの歩いてきた道、子ども時代を振り返ると、似ているところがたくさん見つかりました。どちらも2つの人種にルーツを持ち、10代のときには

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