ディズニー、印クリケット放映権取得 配信権は現地財閥
2023年から27年までの複数の権利が対象だった。ディズニーは2357億5000万ルピー(約4000億円)で国内を中心としたテレビ放映権を取得した。リライアンス系でメディア事業を手がけるバイアコム18は、2375億8000万ルピーでインドなどでの配信権を得た。その他海外でのテレビ放映・配信についても別途、他社と共同で取得した。リライアンスは傘下に通信会社を抱えており、配信権の取得でグループ間の相乗効果も見込める。
ソニーグループはIPLの権利を通じて、インドでの事業拡大を模索していた。すでに21年には米ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)のインド子会社と、現地放送大手のジー・エンターテインメント・エンタープライゼズの統合で合意していた。 クリケットは巨大市場のインドだけでなく、英国やオーストラリアでも人気が高い。17年に実施された前回の入札は、米21世紀フォックス(当時)系のスター・インディアが制した。同社はその後、ディズニー傘下に入った。 ディズニーはIPLを、動画配信サービスの拡大に生かしてきた。世界で1億3770万人にのぼる「ディズニー+(プラス)」の会員のうち、約5000万人はインドでのIPL配信を含む「ディズニー+ホットスター」の利用者が占めている。
同社で国際コンテンツ部門の会長を務めるレベッカ・キャンベル氏は声明で「長期的な価値に焦点を当て、規律ある入札を行った」と説明した。テレビ放映権の入札に参加する一方で、価格の高騰が著しい配信権の獲得は見送ったという。23年以降、インドで数百万人規模の会員を失う恐れがある。
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