この記事では、日本のゲーム業界がアニメ調のオープンワールドゲームを未生産している背景や、China Hota Studioの新作ソーシャルゲーム'NTE: Neverness to Everness'の影響などを分析している。
最近、SNSで盛り上がっている話題の一つに「日本のゲーム業界はアニメ調のオープンワールドゲームをなぜ作らないのか」というものがあります。 キッカケは4月29日にサービスを始めた中国Hotta Studioによる新作ソーシャルゲーム「NTE: Neverness to Everness」でした。
「NTE: Neverness to Everness」は基本プレイ無料(アイテム課金制)の“超現実都市オープンワールドRPG”。 対応プラットフォームはiOS、Android、PlayStation 5、Windows、macOS(出典:ゲーム公式Xアカウント) 緻密(ちみつ)に作りこまれた日本風の都市を舞台にアニメ調のキャラが活躍する同作は、プレイした人々を驚かせました。
それと同時に、プレイヤーが「アニメ調」のキャラクターを使って自由に探索できる広大な「オープンワールド」を満喫できる国産のゲームがなぜないのか、SNS上では様々な意見が交換されることとなります。 そんな中で、ボクがNTEをプレイして感じたのは、基本無料&課金ガチャ要素のある、いわゆるソシャゲとアニメ調のオープンワールドとの相性の良さです。 基本的にこういったゲームでは、作品中のキャラクターを課金してゲットしますから、キャラクターにはお金を払わせるだけの魅力が必要です。
容姿や言動を個性的に表現できて、セクシー表現も得意なアニメ調キャラは相性が抜群です。 さらに、サービス終了まで末永く遊んでもらいたいソーシャルゲームでは、最初にしっかりした舞台を作っておけばアップデートで後からいくらでもストーリーを増やせるでしょう。 そうした点で、作りこまれたオープンワールドは相性がいいのかな、と思いました。 一方で、JRPGに代表されるように、日本の大手ゲーム会社は買い切り型のゲームが得意です。
基本的に作品の中で物語を完結させないといけない買い切り型のゲームにおいては、キャラクターや世界観がよりストーリーと密接につながっている必要があるので、アニメ調が選ばれるとは限らないと思います。 またSNS上では、日本のゲームの大きなマーケットである欧米ではアニメ調があまり求められていないという意見も目にしました。 そうした事情も踏まえると、国産ゲームがアニメ調である必然性は低いのかもしれません。 ソシャゲに関しても、日本には例えば「ウマ娘 プリティーダービー」など、同じアニメ調でも別ジャンルで成功している例もあります。
NTEのような大作に真っ向から挑む必要はないと思いますし、物量で圧倒する中国のゲームとはまた違う部分で勝負しているし、できていると思います。 なにより、ボクはNTEをプレイして「スゴイ! 」とは思ったものの、実はあまり「面白い」とは感じませんでした。 多彩なミニゲームなど、様々な要素を思いつく限りぶち込んだようなNTEのゲームシステムは、ボリューム満点ではあるものの独自性に欠け、どこかで見たようなものばかり。
新鮮味や満足感はあまり感じられませんでした。 日本風アニメ調の、かつ日本っぽい世界観のオープンワールド大作が中国から登場したことに対する歯がゆさのようなものはあります。 でも、日本のゲームには独自の良さがあるわけですから、互いに切磋琢磨しながらいろいろなジャンルのゲームを楽しませてほしいな、と個人的には思います。 ……とはいえ、国産のアニメ調オープンワールドが出てきたら、絶対遊ぶと思いますけど。
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