Dell XPS 16の狙い:XPSブランド復活と中間ポジションの確立

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Dell XPS 16の狙い:XPSブランド復活と中間ポジションの確立
Dell XPS 16ノートPCOLEDディスプレイ

Dellが2025年に一度終了したXPSブランドを2026年CESで復活させたXPS 16は、16インチOLED搭載の薄型ノートPC。性能と携帯性を両立し、クリエイター向けノートと一般向けノートの中間を狙う。Intel Panther Lake搭載で軽量ながら高性能だが、ディスクリートGPU非搭載で価格は2350ドルと高め。

「Dell XPS 16」は、Dellが2025年に一旦打ち切り、2026年1月の「CES」で復活させたばかりの「XPS」ブランドを、改めて世に問う1台だ。16インチの大画面OLEDを薄型筐体に収め、性能と携帯性をバランスよく両立した万能ノートに仕上がっている。

ただしレビュー機の価格は2350ドルと、NVIDIA RTX搭載のクリエイター向けノートと真っ向勝負になる水準。 それでいて本機にはディスクリートGPUの選択肢がない、というのが悩ましい点だ。 (Matt Elliott/CNET) ※クリックすると拡大画像が見られます Dellが「XPS 16」に託した狙いは2つ見える。1つは、いったん畳んだ「XPS」ブランドの再起動。 そしてもう1つは、16インチクラスのノートPC市場で、明確な「中間ポジション」を取りに行くことだ。

その上には、「Asus ProArt P16」「Lenovo Yoga Pro 9i 16 Aura Edition」「Apple 16インチMacBook Pro」のような、重量も価格も高いが処理性能で押し切るクリエイター向け大型ノートがある。 一方で、その下には「Asus Zenbook A16」や「Acer Swift 16 AI」のような、より安価で薄く軽い16インチノートが並ぶ。 本機は、その中間を狙うモデルだ。 最初の使命は十分に果たしている。

手元に置くと「XPS」のプレミアム感は健在で、姉妹機「XPS 14」と同様、見栄えと剛性、適度な軽さ、そして追加料金を払う価値のあるOLEDディスプレイ(オプション)まで揃う。 中間ポジションを取るという2つ目の目的についても、Intelの新世代「Panther Lake」プロセッサーへの刷新が効いており、薄型・軽量を保ちながら全体性能では十分に強い水準にまとまっている。 ディスクリートGPU(専用GPU)を積まない以上、本格的な3DCG処理はさすがに無理筋だが、コンテンツ編集や軽めのゲームならこなせる。

万能機としての完成度は高い一方、価格は16インチ・iGPU構成の他機種よりも明確に高い。 レビュー機は2000ドル超で、まさにNvidia RTX搭載機のレンジに食い込む値付けだ。 しかも上位構成にしてもRTXは選べない。 ここが本機を素直に勧めにくくしている。

今回テストした構成のスペックは以下のとおり。 価格2350ドル、16インチ3200×2000ピクセル/120Hz対応のタッチOLED、CPUは「Intel Core Ultra X7 358H」、メモリは32GB LPDDR5-9600、グラフィックスは12個のXe3コアを持つ「Intel Arc B390(iGPU)」、ストレージは1TB SSD、ポートはUSB-C「Thunderbolt 4」×3とコンボオーディオ、無線はWi-Fi 7と「Bluetooth 6.0」、OSは「Windows 11 Home 25H2」、重量は約1.7kg。

Dellは「XPS 16」について、複数の固定構成とBTO(カスタム)を用意している。 最廉価モデルは1750ドルで、「Core Ultra 5 325」、16GBメモリ、4コアXe3の統合「Intel Graphics」、512GB SSD、1920×1200の非タッチLCDという構成だ。 最上位は3550ドルで、「Core Ultra X9 388H」、64GBメモリ、4TB SSDまで盛れる。 注意したいのは、グラフィックス側にアップグレードの選択肢がないことだ。

「Core Ultra 5 325」「Core Ultra 7 355」を選ぶと4コアの「Intel Graphics」、「Core Ultra X7 358H」「Core Ultra X9 388H」を選ぶと12コアの「Intel Arc B390」──このどちらかになる。 専用GPUのスペースを確保しなくていい代わりに、本機は同サイズ帯としてはかなり薄く軽く、しかも静音・低発熱に振れている。 米国外の価格は、英国で1679ポンド、豪州で4100豪ドルからとなっている。

パフォーマンス レビュー機の「Core Ultra X7 358H」は、高性能コア4+高効率コア8+低電力高効率コア4の合計16コア構成。 これに12コアのXe3を持つ「Intel Arc B390」が組み合わさる。 Panther Lake」世代の「Core Ultra」プロセッサーを選択できる(Matt Elliott/CNET) ※クリックすると拡大画像が見られます 「Geekbench 6」と「Cinebench 2024」では、マルチコア/シングルコアのいずれも競合機と渡り合えるスコアを記録した。

Apple「M5 Pro」搭載の「16インチMacBook Pro」には届かなかったが、1000ドル以上の価格差を踏まえれば妥当だ。 一方、「M5」搭載の「14インチMacBook Pro」とは「Geekbench 6」マルチコアでかなり迫ったものの、「Geekbench 6」シングルコアと「Cinebench 2024」では先行を許した。 しかも14インチ「MacBook Pro」は「XPS 16」より400ドルも安い、というのが頭を抱える点だ。 Windows勢ではどうか。

「Asus Zenbook A16」が積む18コアの「Snapdragon X2 Elite Extreme」は、マルチ/シングルコアの両面でリードを広げており、「XPS 16」は健闘しつつも追いつけなかった。 NPUの実力を測る「Geekbench AI」でも、「Zenbook A16」の優位は明確。 ただし「XPS 16」のスコアも最新のApple機や最近のWindowsノート群と肩を並べる水準で、極端に見劣りするわけではない。 逆に「XPS 16」が頭ひとつ抜けるのが、3Dゲーム性能だ。

「Intel Arc B390」のおかげで、1080p解像度の「Guardians of the Galaxy」で76fps、「Shadow of the Tomb Raider」で73fpsと、いずれもプレイ可能なフレームレートを叩き出した。 これだけ薄型のノートPCで、しかも筐体が驚くほど静かなまま出る数字としては、十分に立派だ。 バッテリー駆動時間も大型・高性能ノートとしては長めだ。 Apple最新の「MacBook Pro」が叩き出す20時間超えには届かないものの、「YouTube」ストリーミングでのバッテリーテストでは14時間持続した。

ほとんどの仕事日を1充電でこなせる水準と言える。 薄く軽い筐体と使い勝手 「XPS 16」は、2024年の「Dell 16 Premium」をスリム化したような立ち位置で、ラティスレス(キーが面一に並ぶ)キーボードや巨大なハプティックタッチパッドといった意匠は引き継いでいる。 重量は3.8ポンド(約1.7kg)で、5ポンド超だった「16 Premium」より約1.5ポンド(約680g)軽くなった。

「MacBook Pro 16インチ」(4.7ポンド)と比べてもおよそ1ポンド軽い。 ただし「持ち運びを最優先」というなら、2.9ポンドの「Zenbook A16」のほうが上手だ。 キーボードとタッチパッドは「Dell 16 Premium」と同型をベースにしつつ、それぞれに改良が入っている。 ファンクションキー列はタッチセンサー式から物理キーに戻された。

押した感触で「ちゃんと押せた」と分かる物理キーのほうが結局いい、という当然の話に立ち返ったかたちだ。 タッチパッドは大ぶりで、クリック感はハプティックの好みに合わせてカスタマイズできる。 さらに端の部分にうっすらと刻まれたマーキングのおかげで、有効領域の境界が指先でも分かるようになっている。 ファンクションキーはタッチセンサーから物理キーに回帰。

押せたかどうかが指先で分かる安心感が戻ってきた(Matt Elliott/CNET) ※クリックすると拡大画像が見られます ラティスレスキーボードについては、キーの境目がないせいで打ち間違いが増えるのでは、と身構えていた。 結果は杞憂で、ストロークは浅めだが反発感は適度にあり、速くかつ正確に打てる仕上がりだ。 剛性の高い全アルミ筐体のおかげで、強くタイプしてもキー面がたわむ感覚もない。 もうひとつ気になっていたのは、キーボードデッキの縁とキーボード下部に走る細い継ぎ目に、パンくずや埃が溜まりそうな点だ。

Dellは「XPS 16」を「シームレスなユニボディ構造」と表現するが、少なくとも、Appleが「MacBook」で実現している正真正銘のユニボディとは別物だ。 細い継ぎ目にはパンくずや埃が溜まりそうだ(Matt Elliott/CNET) ※クリックすると拡大画像が見られます ディスプレイは、ベースモデルが1920×1200・非タッチのIPS液晶で、3.2K OLEDへの差額は150ドルしか変わらない。 解像度とコントラストの伸びだけでも十分元が取れる買い物だが、これに加えてタッチ対応と最大120Hzの可変リフレッシュレートまで付いてくる。

色再現も優秀で、Spyder X Eliteによる実測ではsRGB 100%、P3 100%、AdobeRGB 97%をカバー。 ピーク輝度は414ニトに達し、OLEDの実質ゼロに近い黒と組み合わさって、白の眩しさと黒の深さを両立した抜けの良い絵を出してくれる。 ディスプレイ下のスピーカーと、上部の800万画素ウェブカメラもいずれも上質だ。4つ構成のスピーカーは並のノートPCより明らかに厚みのある音を出すし、ウェブカメラは4Kの写真と1440pの動画をクリアに収められる。 IRカメラなので「Windows Hello」の顔認証ログインに対応。

「XPS 16」には指紋センサーが用意されていないので、この対応は重要なポイントだ。 薄い筐体に「Thunderbolt 4」×3とヘッドホン端子を搭載する(Matt Elliott/CNET) ※クリックすると拡大画像が見られます その薄さの代償として、ポートの数はそっけない。

「Thunderbolt 4」×3とヘッドホン端子のみで、しかも変換アダプターは付属しない。 USB-Aの周辺機器やHDMIモニターをつなぎたい場合は、自前で用意する必要がある。 コンテンツ制作にも使える触れ込みのノートでありながら、microSDですらSDカードスロットが用意されていないのは残念だ。 拡張性も限定的だ。

RAMは基板に直付けされており、増設も交換もできない。 予備のM.2スロットも用意されていないため、ストレージを増やしたい場合は本体のSSDそのものを換装する必要がある。 これは2枚目のSSDを増設するのと比べると、はるかに手間のかかる作業だ。 一方で、3基ある「Thunderbolt 4」のUSB-Cポートはモジュール式で、ユーザー側で交換できる仕様になっている。

XPS 16は拡張性やアップグレード性は乏しい(Matt Elliott/CNET) ※クリックすると拡大画像が見られます 「Dell XPS 16」(2026)は買いか 「XPS 16」がハマるのは、堅実な性能の万能機を欲しい層だ。 コンテンツ制作にもある程度使えるが、Nvidia RTX搭載機が持つ生のパワーを期待してはいけない。 携帯性とNPU性能で見るなら「Asus Zenbook A16」、グラフィックス性能なら「Asus ProArt P16」や「Lenovo Yoga Pro 9i 16 Aura Edition」がそれぞれ上を行く。

「XPS 16」はちょうどその中間で、性能と携帯性のバランスを取りに来たマシンと言える。 今回のレビュー機を素直に勧めるには、米国価格であと300ドルほど下がり、2000ドル前後に着地してくれると気持ちがいい。 Dellがしばしば実施しているセールに乗れるかどうかが重要になりそうだ。 【国内編集部注】米国レビュー機の価格は2350ドル。

日本では、これに近いCore Ultra X7 358H/32GBメモリ/1TB SSD/16インチ3.2KタッチOLED構成が49万4000円(税込・配送料込)で販売されている。 なお、非タッチ2K液晶構成は45万5500円、カスタマイズの基本構成価格は33万2300円となっている。 Amazonで現在開催中のセールを見る Amazonのアソシエイトとして、CNET Japanは適格販売により収入を得ています この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

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Dell XPS 16 ノートPC OLEDディスプレイ Intel Panther Lake 中間ポジション

 

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