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旅行写真の主役が「景色」から「人」へ ピクスタが20年分のデータ分析で浮かび上がる日本人の旅行観の変化

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旅行写真の主役が「景色」から「人」へ ピクスタが20年分のデータ分析で浮かび上がる日本人の旅行観の変化
旅行写真PIXTA

写真素材サイトPIXTAの20年間の分析データから、日本人の旅行写真の傾向が「絶景」から「人」中心へとシフトしていることが明らかになった。バブル期の海外旅行ブームでは、誰もいない風景写真が人気だったが、近年は現地で体験する人々の様子を捉えた写真が増加。スマートフォンの普及やSNSの影響、旅行スタイルの変化が背景にある。

パリのエッフェル塔も、シドニーのオペラハウスも、グアムのビーチも、まるで世界に自分しかいないかのような写真ばかりである。 今思うと、「この観光地、ゴーストタウンではないの? 」と心配になるほど人の気配がなかった。

ところが最近の写真は、絶景そのものを見せなくなってきた。 古民家カフェでぼーっとする女性、商店街でカニを買うカップル、サウナ後に川辺で外気浴する男性。 旅行写真の主役は、いつの間にか「景色」から「人」へ変わっていたのだ。 なぜなのか。

写真・イラスト素材サイト「PIXTA」を運営するピクスタ(東京都渋谷区)が公開した20年分の分析データが興味深い。 同社は2006年のサービス開始以来、1億点以上の画像データを蓄積してきた。 その売れ筋素材や検索ワードを分析すると、日本人の旅行観そのものが大きく変化していたのである。 しばらく”ザ・昭和”なスタイルが続いたわけだが、バブル期には円高の影響もあって、海外旅行がブームに。

『地球の歩き方』を片手に、海外を旅した人も多いはずだ。 ピクスタがサービスを始めた当初、どのような写真が人気だったのか。 誰もいない海外の絶景である。 ハワイのビーチやイタリアのフィレンツェなど、有名観光地の風景が目立っていた。

広告の素材として求められていたのは、とにかく「非日常」だったのだ。 当時は、まだスマートフォンが普及していなかったので、旅行会社の窓口でパッケージツアーを申し込み、ガイドブックを片手に観光地を巡る人が多かった。 LCCが普及していなかったこともあって、飛行機に乗ること自体が特別な体験だった。 というわけで、飛行機の写真も人気だった。

ピクスタの加藤あす香さん(事業本部長)によると「当時、旅といえば“日常からの脱出”という感覚が強かったですね。 憧れの飛行機に乗って、有名な観光地を巡る。 現地で撮った写真をPCに保存し、ブログで公開する人が多かったです」と振り返る。

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