3月5日から岡山国際サーキットで開催されているスーパーGT公式テストの様子をレポート。GT500では新型プレリュードGTが登場、GT300ではスバルBRZの実力に注目が集まる。石浦選手と若手ドライバー鈴木斗輝哉選手のペア、そして岡山を得意とする石浦選手の活躍に期待。
スーパーGT の公式テストが3月5日~7日の3日間にわたって 岡山国際サーキット で開催されている。3月7日の土曜日については一般入場も可能となっており、4月11日~12日に同じ 岡山国際サーキット で開催される開幕戦入場チケット購入者であれば無料で入場できるサービスも行なっている。 今シーズン、 スーパーGT ではトップカテゴリーの GT500 においてHRC(ホンダ・レーシング)が新型車 プレリュードGT を投入するほか、世界でも珍しいタイヤメーカーコンペティションレースとしてのラストイヤーとなるなど見どころも豊富。 GT300 クラスにおいても、タイヤメーカーコンペティションレースとしてのラストイヤーとなり、スバル/STIは水平対向6気筒3.
0リッターターボエンジン「EG33改」搭載のBRZを投入するなど、その実力が注目されている。特に石浦選手は、GT挑戦が初となる若手ドライバーである鈴木斗輝哉(すずき ときや)選手と組み、エネオスカラーのAMG GT3で参戦。本日(6日)午前中のセッションでは2番手タイムである1分25秒508を記録し、好調なテストの滑り出しを見せている。 石浦選手に聞いたところ、ルーキーレーシングとして新たにクルマを増やすにあたって、スーパー耐久でAMG GT3を走らせていたスタッフ、GTやスーパーフォーミュラを担当していたスタッフなど、これまでのメンバーがコアになってチームを運営しているという。AMG GT3+ブリヂストンというパッケージは、これまでもチャンピオンを獲得したことがある組み合わせであり、そういった意味での期待値も高いという。 石浦選手にとっては2007年シーズン以来のGT300クラス参戦だが、その点について聞いてみると、「実は、僕が300に乗ってたころの500クラスのタイムと今のAMGのタイムが一緒なんですよ」と語る。約20年ぶりとなるのだが、当時のGT500クラスの速さを今のGT300クラスは実現しているという。「そういう意味では乗っていて面白い」と語りつつ、若干つかみかねている場所もある様子。そこはこのテストなどで解決していくようだ。 一方、鈴木斗輝哉選手は昨年FIA-F4でチャンピオンを獲得した若手ドライバーの代表格。スーパーGTには今シーズンが初挑戦となる。前回の富士テストもステアリングを握り、マイレージはしっかり稼いでいるとのこと。「スーパーGTのスペシャルタイヤに乗るのも初めてだった」と、タイヤコンペティションレースの感想を語り、クルマへはきちんと順応できているという。 スーパーGTのGT300クラスの難しさは、GT500クラスのクルマと速度差があり、うまく抜いていってもらうことにあるが、その点においても「レース中に500に抜かれるとか、速度差があるとかあるんですが、そういうところはS耐に去年出て1年間戦ってきたんで、大きな変化はないのかな」と、テストの印象を語る。 どちらかというと心配事は岡山国際サーキットの天候にあるようで、「ウェットとか、かなりリスクを背負う部分もあるコースですので、天候が読めないコースっていうんですか。レースのときに天候が変化してるとかなったら、戦略だったりが結構鍵になってきたりする」と、すでに4月の開幕戦を見据えた走りに取り組んでいる雰囲気があった。 斗輝哉選手と一緒に組む石浦選手は、GT300初挑戦時の初優勝が岡山、スーパーフォーミュラでの初優勝も岡山という岡山を得意としている印象があるベテランドライバー。そのベテランと、FIA-F4でチャンピオンを獲得した若手の組み合わせがこのチームの魅力になるだろう。 ちなみに、石浦選手、斗輝哉選手のレーシングスーツは大嶋和也選手がデザインしており、マシンのカラーリングも大嶋選手によるものとのこと。改良型GRヤリスのテールデザインも大嶋選手のアドバイスによるものなので、デザインセンスに優れる大嶋選手のエッセンスが随所に感じられるチームになっている。 モータースポーツに限らずスポーツ全般に言えることだが、どこかのチームに着目すると順位にかかわらず楽しめるようになってくる。ルーキーレーシングの32号車は、ベテランと若手の組み合わせということもあり、どれだけ若手が成長するか、どれだけベテランが引っ張り上げられるか、ということに注目してみると楽しいかもしれない。
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