スペイン代表が13大会連続、通算17回目となるワールドカップ(W杯)での王座奪還に向けた“キャスティング”の最終段階に入った。■セルビア、エジプトと親善試合ス… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
高橋智行(たかはし・ともゆき)大学卒業後、日本でのサラリーマン生活を経て渡西し、スペインサッカー関連の翻訳やメディアの仕事に携わり10年以上が経過。休日は所属するアマチュアチームでスペイン人や南米人と一緒にプレーを楽しみ、バルで試合観戦とサッカー三昧の日々を過ごしている。スペインは当初、先月下旬に欧州選手権と南米選手権の王者同士が対戦するカタール開催の「フィナリッシマ」でアルゼンチンと対戦予定だったが、中東情勢の悪化により中止となった。これにより、昨年11月に31試合でイタリアと並んだ代表チームの公式戦連続無敗の世界記録更新のチャンスは、W杯初戦のカーボベルデ戦まで持ち越しとなった。 カタールでの試合がなくなったことで急遽、国内で実施されることになったセルビアとエジプトとの親善試合に向けてデラフエンテ監督は、ジョアン・ガルシア(バルセロナ)、モスケラ(アーセナル)、ビクトル・ムニョス(オサスナ)、バレネチェア(Rソシエダード)の4人を初招集。さらに、カタールW杯以来の代表復帰となるカルロス・ソレール(Rソシエダード)を加えた総勢27人で臨んだ。 セルビア戦は14カ月ぶりにスタメン入りしたロドリ(マンチェスターC)を含む、できる限りのレギュラー組で3-0の快勝を収めた。一方、ヤマル(バルセロナ)以外の先発10人を入れ替えたエジプト戦は、チャンスの数で圧倒したもののスコアレスドローで終了した。デラフエンテ監督は今回の代表ウィークの総括として、「自分たちの掲げた目標を達成することができた。ほぼ全員が出場し、けが人も出なかった」と招集した選手たちのテストがうまくいったことを強調した。 監督就任後の3年間の通算成績は、39試合29勝8分け2敗(※PK戦は引き分けにカウント)、120得点47失点。敗北は欧州選手権予選のスコットランド戦と親善試合のコロンビア戦のみで、1試合平均3・1ゴールという高い得点力を示している。 その間に欧州選手権を制し、欧州ネーションズリーグでは優勝と準優勝を経験。ヨーロッパで最も成功を収めている代表チームとなり、昨年10月には11年ぶりにFIFAランキング首位に返り咲いた(※直近のエジプト戦に引き分けたことでフランスに首位の座を譲り、2位陥落)。 デラフエンテ監督は4-3-3と4-2-3-1を併用しつつ、随時チームに新しい風を吹き込んでいるが、W杯メンバーは2年前の欧州選手権に近くなる可能性が高く、核となるポジションのレギュラーは固まっていると思われる。GKの序列トップはウナイ・シモン(ビルバオ)。2番手のラヤ(アーセナル)は欧州のベストチームのひとつで確固たる地位を築いているが、前監督時代から安定したパフォーマンスで2タイトル制覇に大きく貢献したウナイ・シモンへの信頼は揺るぎない。一方、ジョアン・ガルシア初招集によりレミーロ(Rソシエダード)との第3GK争いが激化している。センターバックのレギュラーはセルビア戦でのコンビ、ラポルテ(ビルバオ)とクバルシ(バルセロナ)が当確に近い。この争いにスランプから抜け出したハイセン(Rマドリード)が加わり、残る1枠をモスケラ(アーセナル)、エリック・ガルシア(バルセロナ)、プビル(Aマドリード)、ル・ノルマン(Aマドリード)、ビビアン(ビルバオ)、ハコボ・ラモン(コモ)などで争うことになりそうだ。■ロドリとスビメンディの争い守備的MFはどのシステムで臨むにしても、ロドリ(マンチェスターC)とスビメンディ(アーセナル)が争うことになるだろう。バックアップ候補にフォルナルス(ベティス)、アレイシュ・ガルシア(レーバークーゼン)、ルイス・ミジャ(ヘタフェ)が挙がっている。 華麗なパスワークでゲームを支配するスペイン代表の心臓部となるインサイドハーフの中心はペドリ(バルセロナ)。ミケル・メリーノ(アーセナル)、ファビアン・ルイス(パリSG)のレギュラー候補やバリオス(Aマドリード)、イスコ(ベティス)にけがの懸念があり、長期離脱していたガビ(バルセロナ)が不透明な状況の中、ダニ・オルモ(バルセロナ)や急成長を遂げているフェルミン・ロペス(バルセロナ)が、攻撃のユーティリティープレイヤーとして好プレーを見せていることは好材料となっている。 ウイングはデラフエンテ監督が頻繁にテストを繰り返してきたポジションだ。スペインが24年の欧州選手権を制した際、ヤマル(バルセロナ)とニコ・ウィリアムズ(ビルバオ)が両サイドで決定的な役割を果たしたことは記憶に新しい。今季は2人とも恥骨炎に悩まされ、ニコ・ウィリアムズはまだその影響を受けているが、万全の状態で臨むための時間はまだ残されている。 2人を補完する存在として、さまざまな選手が候補に挙がる。ニコ・ウィリアムズの欠場が続く中、代役を務めたバエナ(Aマドリード)はメンバー入りが濃厚だ。両サイドでプレーできるビクトル・ムニョス(オサスナ)はスピードや突破力を武器に、代表デビューとなったセルビア戦でいきなりゴールを決めてサプライズをもたらし、W杯参加に向けて名乗りを上げた。■エースの座はオヤルサバル確定長年エースとしての重責を担ったモラタ(コモ)の後任はオヤルサバル(Rソシエダード)で間違いない。センターフォワードとしてここ10試合で11得点6アシストという驚異的な活躍で、スペインが長年抱えていた得点力不足を解消している。バックアップは機動力のあるフェラン・トレース(バルセロナ)、サム・オモロディオン(ポルト)がW杯絶望の重傷を負ったため、同じく空中戦に強い33歳のベテランFWボルハ・イグレシアス(セルタ)が務めることになりそうだ。 W杯初戦まで残すところ2カ月半。デラフエンテ監督はこの後、仮メンバーとして5月に55人を選出し、最終的に26人に絞る予定だ。10年の南アフリカ大会以来2度目の優勝を目指すスペインの選手層は厚いが、シーズンが佳境を迎える今、けが人が増える可能性もあり予断を許さない。【高橋智行】(ニッカンスポーツコム/サッカー コラム 「 スペイン発サッカー紀行 」).
高橋智行(たかはし・ともゆき)大学卒業後、日本でのサラリーマン生活を経て渡西し、スペインサッカー関連の翻訳やメディアの仕事に携わり10年以上が経過。休日は所属するアマチュアチームでスペイン人や南米人と一緒にプレーを楽しみ、バルで試合観戦とサッカー三昧の日々を過ごしている。スペインは当初、先月下旬に欧州選手権と南米選手権の王者同士が対戦するカタール開催の「フィナリッシマ」でアルゼンチンと対戦予定だったが、中東情勢の悪化により中止となった。これにより、昨年11月に31試合でイタリアと並んだ代表チームの公式戦連続無敗の世界記録更新のチャンスは、W杯初戦のカーボベルデ戦まで持ち越しとなった。 カタールでの試合がなくなったことで急遽、国内で実施されることになったセルビアとエジプトとの親善試合に向けてデラフエンテ監督は、ジョアン・ガルシア(バルセロナ)、モスケラ(アーセナル)、ビクトル・ムニョス(オサスナ)、バレネチェア(Rソシエダード)の4人を初招集。さらに、カタールW杯以来の代表復帰となるカルロス・ソレール(Rソシエダード)を加えた総勢27人で臨んだ。 セルビア戦は14カ月ぶりにスタメン入りしたロドリ(マンチェスターC)を含む、できる限りのレギュラー組で3-0の快勝を収めた。一方、ヤマル(バルセロナ)以外の先発10人を入れ替えたエジプト戦は、チャンスの数で圧倒したもののスコアレスドローで終了した。デラフエンテ監督は今回の代表ウィークの総括として、「自分たちの掲げた目標を達成することができた。ほぼ全員が出場し、けが人も出なかった」と招集した選手たちのテストがうまくいったことを強調した。 監督就任後の3年間の通算成績は、39試合29勝8分け2敗(※PK戦は引き分けにカウント)、120得点47失点。敗北は欧州選手権予選のスコットランド戦と親善試合のコロンビア戦のみで、1試合平均3・1ゴールという高い得点力を示している。 その間に欧州選手権を制し、欧州ネーションズリーグでは優勝と準優勝を経験。ヨーロッパで最も成功を収めている代表チームとなり、昨年10月には11年ぶりにFIFAランキング首位に返り咲いた(※直近のエジプト戦に引き分けたことでフランスに首位の座を譲り、2位陥落)。 デラフエンテ監督は4-3-3と4-2-3-1を併用しつつ、随時チームに新しい風を吹き込んでいるが、W杯メンバーは2年前の欧州選手権に近くなる可能性が高く、核となるポジションのレギュラーは固まっていると思われる。GKの序列トップはウナイ・シモン(ビルバオ)。2番手のラヤ(アーセナル)は欧州のベストチームのひとつで確固たる地位を築いているが、前監督時代から安定したパフォーマンスで2タイトル制覇に大きく貢献したウナイ・シモンへの信頼は揺るぎない。一方、ジョアン・ガルシア初招集によりレミーロ(Rソシエダード)との第3GK争いが激化している。センターバックのレギュラーはセルビア戦でのコンビ、ラポルテ(ビルバオ)とクバルシ(バルセロナ)が当確に近い。この争いにスランプから抜け出したハイセン(Rマドリード)が加わり、残る1枠をモスケラ(アーセナル)、エリック・ガルシア(バルセロナ)、プビル(Aマドリード)、ル・ノルマン(Aマドリード)、ビビアン(ビルバオ)、ハコボ・ラモン(コモ)などで争うことになりそうだ。■ロドリとスビメンディの争い守備的MFはどのシステムで臨むにしても、ロドリ(マンチェスターC)とスビメンディ(アーセナル)が争うことになるだろう。バックアップ候補にフォルナルス(ベティス)、アレイシュ・ガルシア(レーバークーゼン)、ルイス・ミジャ(ヘタフェ)が挙がっている。 華麗なパスワークでゲームを支配するスペイン代表の心臓部となるインサイドハーフの中心はペドリ(バルセロナ)。ミケル・メリーノ(アーセナル)、ファビアン・ルイス(パリSG)のレギュラー候補やバリオス(Aマドリード)、イスコ(ベティス)にけがの懸念があり、長期離脱していたガビ(バルセロナ)が不透明な状況の中、ダニ・オルモ(バルセロナ)や急成長を遂げているフェルミン・ロペス(バルセロナ)が、攻撃のユーティリティープレイヤーとして好プレーを見せていることは好材料となっている。 ウイングはデラフエンテ監督が頻繁にテストを繰り返してきたポジションだ。スペインが24年の欧州選手権を制した際、ヤマル(バルセロナ)とニコ・ウィリアムズ(ビルバオ)が両サイドで決定的な役割を果たしたことは記憶に新しい。今季は2人とも恥骨炎に悩まされ、ニコ・ウィリアムズはまだその影響を受けているが、万全の状態で臨むための時間はまだ残されている。 2人を補完する存在として、さまざまな選手が候補に挙がる。ニコ・ウィリアムズの欠場が続く中、代役を務めたバエナ(Aマドリード)はメンバー入りが濃厚だ。両サイドでプレーできるビクトル・ムニョス(オサスナ)はスピードや突破力を武器に、代表デビューとなったセルビア戦でいきなりゴールを決めてサプライズをもたらし、W杯参加に向けて名乗りを上げた。■エースの座はオヤルサバル確定長年エースとしての重責を担ったモラタ(コモ)の後任はオヤルサバル(Rソシエダード)で間違いない。センターフォワードとしてここ10試合で11得点6アシストという驚異的な活躍で、スペインが長年抱えていた得点力不足を解消している。バックアップは機動力のあるフェラン・トレース(バルセロナ)、サム・オモロディオン(ポルト)がW杯絶望の重傷を負ったため、同じく空中戦に強い33歳のベテランFWボルハ・イグレシアス(セルタ)が務めることになりそうだ。 W杯初戦まで残すところ2カ月半。デラフエンテ監督はこの後、仮メンバーとして5月に55人を選出し、最終的に26人に絞る予定だ。10年の南アフリカ大会以来2度目の優勝を目指すスペインの選手層は厚いが、シーズンが佳境を迎える今、けが人が増える可能性もあり予断を許さない。【高橋智行】(ニッカンスポーツコム/サッカーコラム「スペイン発サッカー紀行」)
United States Latest News, United States Headlines
Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.
【日本代表】森保監督、アジア大会の北朝鮮戦に「ケガをしなければいいという思いはありました」日本サッカー協会(JFA)は4日、10月の国際親善試合カナダ戦(13日、デンカビッグスワンスタジアム)、チュニジア戦(17日、ノエビアスタジアム神戸)に臨む日… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
Read more »
【日本代表】「最悪の日」から10カ月、南野拓実が代表復帰 リーグ戦の結果に森保監督も高評価日本サッカー協会は4日、国際親善試合カナダ戦(13日、デンカS)とチュニジア戦(17日、ノエスタ)に臨む日本代表メンバー26人を発表した。MF南野拓実(28=… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
Read more »
クセ強!?AKB19期生5人お披露目 最年少は中1 落語、魚さばき…特技明かしどよめきコンサート中盤では、新たに19期研究生5人がお披露目された。23年10月から募集が開始され、伊藤百花(20)奥本カイリ(17)川村結衣(17)白鳥沙怜(13)… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
Read more »
【卓球】17歳松島輝空は「選ばれた数少ない1人」準決勝敗退のエース張本智和から見た後輩五輪(オリンピック)2大会連続代表の張本智和(21=智和企画)が、松島輝空(そら、17=木下グループ)に屈した。1-4(11-13、11-9、7-11、11-… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
Read more »
【NGT48フォト日記】「アイドル武者修行中です!!」5期生の安座間結が道のり振り返るNGT48のメンバーが、それぞれの近況やプライベートなどを写真を交えて紹介する「NGT48フォト日記」。今回は5期生の安座間結(13)、辻田季音(17)です。… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
Read more »
レアル、17歳マスタントゥオーノと契約締結済みと現地紙報道 18歳誕生日を迎える8月合流へレアル・マドリードがすでに、リバープレートの若きアルゼンチン代表MFフランコ・マスタントゥオーノ(17)と契約を結んでいるとスペイン紙アス電子版が12日に報じ… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
Read more »
