日産が発表した新たな長期ビジョンに合わせ、次期型スカイラインのティザーイメージが公開された。ブランドの象徴「ハートビートモデル」として位置づけられた新型スカイラインは、伝統と革新を融合させたエモーショナルなデザインと、ドライバー中心の高性能な走りを追求。インフィニティとの連携も示唆され、グローバル基準のスポーツセダンとしての進化に期待が高まる。
4月14日、日産 自動車 が発表した新たな長期ビジョン「The Arc」において、伝説的な スポーツセダン 「 スカイライン 」の次期モデルを示唆するティザーイメージが遂に公開された。この新型 スカイライン は、日産ブランドの日本市場における「ハートビートモデル」として位置づけられ、単なる量販車や実用車にとどまらず、ブランドの価値と革新性を体現する象徴としての役割を担うことになる。プレスリリースでも「ドライバー中心で、高性能で意のままの走りを実現する」と明言されており、 スカイライン が長年培ってきた生粋の スポーツセダン としてのDNAを、揺るぎないものとして次世代へと継承していく意志が強く表れている。
今回公開された2枚のティザー画像は、スカイラインが持つ伝統的なアイコンを現代的な感性で再解釈し、見る者の心を揺さぶるエモーショナルなデザインを提示している。リアビューの画像に目を向けると、歴代スカイラインの絶対的な象徴とも言える丸型4灯テールランプが、深みのある立体的なLEDリングとして暗闇に浮かび上がり、圧倒的な存在感を放っている。さらに注目すべきは、リアドアからリアフェンダーにかけて流れるような曲線を描くキャラクターラインであり、そこにさりげなくあしらわれた筆記体の「Skyline」エンブレムだ。この演出は、ハコスカやケンメリといった、日本自動車史に名を刻む往年の名車たちへの深い敬意を感じさせる。また、リアドアのパーティングラインと、その外側に配置されたアウタードアハンドルが確認できることから、伝統的な4ドアセダンのパッケージングは維持されると予想される。フロントまわりの画像では、日産ブランドの標準的なCIエンブレムではなく、鋭角的なラインで構成された専用の「S」エンブレムが中央に鎮座し、その存在感を際立たせている。シャープで切れ込んだマルチレイヤーのLEDヘッドライトと、低く構えたシャープなフロントノーズは、アグレッシブな走行性能と、優れた空力性能を予感させるに十分なデザインである。
スカイラインの系譜を語る上で、海外市場で展開される日産の高級ブランド、インフィニティとの関係性は常に重要な要素であった。現行のスカイラインがインフィニティ「Q50」と兄弟車であるように、次世代モデルにおいても、高度なコンポーネントを共有する可能性は極めて高い。今回の長期ビジョンにおいて、インフィニティブランドの今後の戦略として「走りを重視したV6セダン」の投入が予告されていることは、この憶測に拍車をかけている。次期型スカイラインが掲げる「高性能で意のままの走り」というコンセプトと、インフィニティの新型V6セダンの方向性を照らし合わせれば、両者が基本骨格や、パワフルなV6パワートレイン(あるいはそれを進化させた電動化パワートレイン)を共有する兄弟車となることは、想像に難くない。次期型スカイラインは、グローバル基準の高性能なV6スポーツセダンとしての強靭な基本性能を備えつつも、筆記体エンブレムや専用バッジといった、日本のファンが長年愛し続けてきた「スカイラインらしさ」を強調した、特別なモデルとして我々の前に姿を現すことになるだろう。その登場は、日本の自動車ファンのみならず、世界中のモータースポーツ愛好家からも熱い視線が注がれることは間違いない。日産が描く未来図において、スカイラインが再び輝きを放つ瞬間が、刻一刻と近づいている。かつての栄光を超え、新たな時代を切り拓く次期型スカイラインの進化に、期待が募るばかりである。この一台は、単なる移動手段ではなく、ドライバーの魂を揺さぶる、まさに「ハートビート」と呼ぶにふさわしい存在となるはずだ。
(文と編集・稲垣邦康(GQ)
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