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日本のヒップホップシーンを代表する最強兄姉、LEX&LANAを育てた母・カズミさんが語る我が子の音楽活動

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日本のヒップホップシーンを代表する最強兄姉、LEX&LANAを育てた母・カズミさんが語る我が子の音楽活動
LANAPOP YOURSLili

ヒップホップフェス「POP YOURS」が3日間で約4万5000人を動員するなど、日本のヒップホップは過去最高の盛り上がりを見せている。しかし、そこに出演するラッパーの母たちは、まさか我が子がラップを始めて、こんなステージに立つとは思っていなかっただろう。ラッパーの母たちは、どんな気持ちで我が子の成長を見守ってきたのだろうか。この連載では、自身も母である音楽ライターの渡辺志保が、ラッパーの母たちにインタビュー。記念すべき第1回はLEXとLANAを育て上げた母・カズミさんを迎えた。LEXは2024年、LANAは2026年に「POP...

演歌とか、それこそ「愛燦燦」みたいな曲の内容を説明したり、「この曲ってこういう感じだと思うんだよね。 素敵じゃない? 」っていう話を私からしたりしてましたね。 そこでみんなも「本当だ、素敵だね」って歌い出すこともあって、私は「そこの歌い方さ、もうちょっとこうしたらよくない?

」みたいにアドバイスして(笑)。

「将来、子供を歌手にしたい」と思って教え込んでいたというよりは、一緒に歌っていただけなんですよね。 だから、まさか子供たちがこんな職業に就くとは、当時はまったく想像してなかったです。 ──そうした家族の絆を象徴するようなお話を伺う一方、LANAさんのリリックの中でも明かされていますが、かつては「不良少女」だったとか、「バイク乗り」だったという描写もあって。 実際にそうしたヤンチャな側面はどのように見ていたのでしょうか。

当時のご家庭の雰囲気はどうだったんだろう? と思って。 みんなが小学生のときは、表面的には荒れた感じもなく和気あいあいと楽しくやっていました。 でも、例えば「あれが欲しい」「ここに行きたい」「〇〇ちゃんが持っている、あれいいな」とか、おのおのが言葉にせずとも、心の中にいろんな気持ちを秘めていたと思うんです。

たぶん、そういうものが思春期で爆発してしまって。 LANAに関しては、劣等感をカバーして、自分を大きく見せるための手段が非行だったのかなと思います。 それで自分のアイデンティティを確立させようとしていたのかなと。 まず、学校に行かないとか遅刻したとかいうことに関しては、毎回仕事から帰ったら誰かしらから報告が入るんです。

それで「学校行ってないんだ」とわかってはいたんですけど、私も仕事に行かなくちゃいけなかったので、「行きなさいね」って言うだけだったんですよね。

「なんで学校に行かないのか、どうしたらいいか」ということまでは頭が回らなかったから、ただLiLiとLEXに「頼むね」と。 そんな中で、LANAが「先輩からバイク譲ってもらったから」って。 中学生。 自宅アパートの前にそのバイクが停めてあるんですよ。

「そもそも免許もないし、ナンバーも付いていないこのバイクは果たしてまともなものなのか? 」って……。 でも、LANAの仲間たちを毛嫌いして追い払うのではなく、とりあえず家に入れちゃって。 みんなに私のごはんを食べてもらって、「ママのごはんおいしいね」って和気あいあいした雰囲気になったところで、みんなにチクチクと「お前らさあ……」って話を始めるようにしたんです。

そんなふうに、不良をやめさせる努力はしました。 でも、とにかく当時のLANAはすごい勢いで止まらなかったんですよ。 だから「もしこのバイクでお年寄りやお子さんをはねてしまって被害を負わせてしまった場合、我が家には財産が何もないし、売る家もない。 だからママが臓器でも売って、その人たちに償わなきゃいけないんだ。

私が死ぬしかないんだからね」と言ったんです。 重たいけど、「ママが死ぬ羽目になってしまう」と。 そうやって伝えるしかなかったんですよね。 ですね。

LANAは目立って悪い子だったから、心配もあるけど、わかりやすさもあった。 LEXはちょっと違って、母親に隠しているところもあるし、命に関わる遊びもありそうだなと。 そういう意味では、LEXが一番心配ではありました。 やっぱり男の子だし、思春期はとにかくしゃべらないし、「必要なこと以上は聞いてくるな」っていう空気。

一緒にごはんを食べてるときも沈黙ですよ。 でも、気になってることとは全然関係ないことでも、ふと発してくれる言葉をきっかけにグッと……なんていうんだろう。

「来た! 」みたいな。 でも、すぐ本題に入るんじゃなくて、「それ、すごいね」って答えつつ、少しずつ話題を広げていくんです。 LEXに対してはワーッと言うことができなくて、本当に、そっと見守るぐらいしかできなかったですね。

なんだろうね。 いっぱいあるけど、例えば、私が帰宅してから「今日、職場の人に意地悪されちゃった」みたいな話をするんですね。 そんなときに私、すぐに泣いてしまうんですけど、LEXは一緒に泣いて「ママ、つらかったね」って声をかけてくれるんです。 あと覚えているのは、LEXが中学生くらいのとき。

朝、どうしても起きられない日があったんです。 そのときに、私がすごくいけない言葉を発しちゃって。

「起きろよ、ポンコツが」みたいな(笑)。 そしたら飛び起きたLEXが私を突き飛ばしたんですけど、私が思いのほか飛んで大転びしちゃって。 彼は黙って学校に行ったものの、そのあとLINEが入って。

「ママ、朝は本当にごめんなさい。 僕は眠くて起きれなかったけど、こんな気持ちで学校に行きたくないから、明日からはちゃんと起きるね」って。 次のページ

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LANA POP YOURS Lili

 

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