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小沢一郎氏「中道は政権交代の受け皿になり得ないね」理想と現実の間で模索する次の一手

中山知子の取材備忘録 News

小沢一郎氏「中道は政権交代の受け皿になり得ないね」理想と現実の間で模索する次の一手
コラム中道改革連合小沢一郎

2月の衆院選岩手3区で落選し、連続20回目の当選を果たせなかった中道改革連合の大ベテラン、小沢一郎元衆院議員(83)。落選からちょうど3カ月の5月8日、「本格… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。

1992年に日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。

小泉純一郎首相の北朝鮮訪問に2度同行取材。 文化社会部記者&デスク、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスクを経て、社会/地域情報部記者。 福岡県出身。 青学大卒。2月の衆院選岩手3区で落選し、連続20回目の当選を果たせなかった中道改革連合の大ベテラン、小沢一郎元衆院議員(83)。

落選からちょうど3カ月の5月8日、「本格再始動」した。 国会のある永田町からすこし離れたオフィス街にあるマンションの1室に、自身の事務所と兼用で、自身が率いるグループ「一清会」の拠点となる事務所を開設。 同日、メディアへの「お披露目会」が開かれた。 長年にわたる活動で政界の裏も表も知り尽くした小沢氏の「次の一手」はあるのかと、部屋がいっぱいになるほどの記者が詰めかけた。

自民党時代は「剛腕」幹事長で鳴らし、自民党を離れた後は、党を立ち上げるものの「壊し屋」の側面も指摘された。

「選挙に強い」ことが大きな持ち味でもあったが、選挙対策の責任者として登用される機会が次第に減り、今回は「高市旋風」の前に自身も議席を失う事態に。 そんな小沢氏の新たな動き。 議員会館の事務所とは別に「外(そと)事務所」を持つ大物議員は多いが、小沢氏が今回事務所を置いた地域には、前にも事務所を構えたことがあるそうだ。 今回は「たまたまいい所があった」というが、そんな縁のある場所での足場づくりとなった。

今回の事務所開設について、小沢氏は「(地方選出の議員は)落選してしまうと、東京に来ても連絡場所も足がかりもない。 『一清会』だけでなく、だれでも必要なときに来てもらえるよう、拠点のように利用してもらえれば」と述べた。 かつては、所属する党内で大きな影響力を誇った「小沢グループ」。 今の「一清会」には22人が所属し、結束の固さで知られるが、さきの衆院選では多くが落選した。

現職の国会議員は、中道の衆院議員1人、立憲民主党の参院議員6人の計7人にまで減った。 衆院選直前に公明党と合流して結成された中道は、立民出身者が144人から21人に激減。 衆院選後には落選者の離党表明も相次ぎ、参院の立民との合流もめどが立たない状況となっている。 小沢氏は「現実に、この間の選挙で落選した人は、どうしていいか分からないのではないか。

中道も立憲も何をどうするのか、わけがわからん」と述べ、「中道なんて、次の選挙まであるのか、みたいな話で、立憲だってどうなるの、という話。 高市内閣の現時点における表向きの支持は高く、時の経過とともに状況はいろいろ変化するだろうけれど、みんなの心配は同じ。 今、私は中道で絶対出ますという人はいないだろうし、立憲で出ますという人もいないだろう。 そうなると、どこから出るの?

という話になる」と指摘。

「どうやって野党がもう一度再組織して団結して選挙を戦うか。 戦略とか大げさな話ではないが、みんなで意見交換しながらいい方向に持っていけるよう(自分は)それを後押ししようということ」と語った。 そうなると、やはり「新党」立ち上げなのだろうか。 小沢氏は「今、新党を目指すとか何をするとかということではない。

次の総選挙をみんなで団結して戦うにはどうしたらいいかということ」と述べつつ、「今の中道が政権交代の受け皿になり得るか」の質問には、「なり得ないね。 それだけは明白だ」と、断言。

「立憲もなり得ない。 だからみんな深刻なんだよ。 なり得るならだれも深刻にならない」と語り、「新党だろうが何だろうが、現状でだめならどうしたらいいか、方法を考えないといけない。 メディアはすぐ『新党』という言葉を使いたがるが、いろんな方法論の一つの帰結であり、それが最初にありきではない」とも口にした。

小沢氏はかねて、野党結集による政権交代の必要性を訴えてきたが、衆院選をへて「高市1強&多弱野党」となってしまっては、それも厳しいのが現実だ。

「野党がまとまろうと言ってきたが、どこも自分のことばかり。 結局、自民党にいいようにされている」とボヤキつつ、「競争相手がいなくなると、一方もだめになる。 野党が先につぶれるけれど、野党がだめになれば自民党もだめになることを自民党の連中はわかっていない。 健全な競争相手がいて健全な政党政治ができる。

だから、野党の役役割は何だかんだ言っても、政権をつくって今までの権力体制を改めることなんだ」と、持論は譲らなかった。 自身も関わった1993年の非自民8会派による細川連立政権樹立は、もう30年以上前。2009年の民主党による政権交代も、3年あまりで幕を閉じた。 選挙の手法や政局への関わり方には強い持論を持つが、最近は執行部側が耳を傾けることもなくなった。 小沢氏自身も、中道執行部の「実力」には懐疑的だ。

一部落選者に月額40万円の「政治活動支援金」を、計70人に支給しようとしていることにも、「執行部が本人や地元を当たっていろいろ調べ、これならいけるという類いの中から、次の候補者にとか、資金援助をやろう、という話。 『まき餌』をまいてやるような話ではない」とぶった切り、「選挙をやったことがある執行部ではないから仕方ないが、イロハをもっと勉強しないと」と苦言が続いた。 中道への「ダメ出し」を公言する小沢氏だが、今も中道の党員だ。 関係者は「小沢氏はもはや、失うものもない。

中道も立憲も分裂は避けられないのでは」と指摘する一方で、「『数の力』がなければこの先、先細ることも分かっているはずだ」と指摘する。

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