小学生たちの日常を通して、恋、友情、嫉妬、成長といった複雑な感情を繊細に描き出した作品を紹介。主人公たちの心の機微が、読者の共感を呼ぶ。
似たような感想を持ったのって、かつて恩田陸センセイの小説を読んだときにも思ったものですけど、恩田陸センセイの小説は、主人公たちが高校生とかだったのでまだ分かるんですよ。思春期ど真ん中ですし、たぶんご自身の経験を下敷きにしたとしても、かなりエモーショナルで記憶や印象に残っている出来事が多いと思うんです。でも、本作の登場人物たちはまだ 小学生 。私が 小学生 のときの記憶なんて、ほぼ『ちびまる子ちゃん』と一緒ですもん。バカな子がいたなあ、やたらと勉強も運動もできるやつがいたな、こんなアホなことやったっけ。そのくらいです。本作で描かれるような、心の機微なんてまったく覚えていません。でも分かるんです、遥の気持ちが。渡の気持ちが。カズの気持ちが。覚えていないはずなのに。男女の仲が異様に悪いクラスに転校してきた中谷遥は、男の子みたいな見た目で野球が大好きな 小学生 。少年野球チームのライバル・渡とは毎日ケンカばかり。甲子園出場経験のある高校生・渡の兄の健兄に、淡い初恋を抱きながら、遥は、おしゃ好きの女の子や、担任の先生に恋する子、密かに遥を想う野球少年などのクラスメイトと一緒に、恋・友情・けんか・成長の毎日を送る。 小学生 らしい純粋でドタバタした日常から、「好きになること」「嫉妬」「仲間外れ」「初めてのキス」など、プレ思春期の複雑な心情が丁寧に描かれる秀作です。.
似たような感想を持ったのって、かつて恩田陸センセイの小説を読んだときにも思ったものですけど、恩田陸センセイの小説は、主人公たちが高校生とかだったのでまだ分かるんですよ。思春期ど真ん中ですし、たぶんご自身の経験を下敷きにしたとしても、かなりエモーショナルで記憶や印象に残っている出来事が多いと思うんです。でも、本作の登場人物たちはまだ小学生。私が小学生のときの記憶なんて、ほぼ『ちびまる子ちゃん』と一緒ですもん。バカな子がいたなあ、やたらと勉強も運動もできるやつがいたな、こんなアホなことやったっけ。そのくらいです。本作で描かれるような、心の機微なんてまったく覚えていません。でも分かるんです、遥の気持ちが。渡の気持ちが。カズの気持ちが。覚えていないはずなのに。男女の仲が異様に悪いクラスに転校してきた中谷遥は、男の子みたいな見た目で野球が大好きな小学生。少年野球チームのライバル・渡とは毎日ケンカばかり。甲子園出場経験のある高校生・渡の兄の健兄に、淡い初恋を抱きながら、遥は、おしゃ好きの女の子や、担任の先生に恋する子、密かに遥を想う野球少年などのクラスメイトと一緒に、恋・友情・けんか・成長の毎日を送る。小学生らしい純粋でドタバタした日常から、「好きになること」「嫉妬」「仲間外れ」「初めてのキス」など、プレ思春期の複雑な心情が丁寧に描かれる秀作です。




