台湾のクレーンゲームチェーンが、日本市場に参入し、業界初の実績を獲得した。同社は、スターベアリーとの出会いから約半年前の参入を決断し、マーケティングデータと台湾側のデータを照合し、その信憑性を確認した。
クレーンゲーム への参入を決断したのは約半年前、台湾で偶然見かけたスターベアリーとの出会いだった。 同社の清水博文社長は「あまりの売上に『嘘でしょう』と思った」と振り返る。 その後、複数のマーケティングデータと台湾側のデータを照合し、その信憑性を確認してから決断に踏み切った。
同社のマーケティング担当の分析によれば、一般的な大手クレーンゲームチェーンの原価率は売上の35%前後、獲得率は約5%(20回に1個)程度とされる。 一方、近年台頭している最新の専門店では、原価率55%、獲得率9%(11回に1個)まで引き上げることで集客を強めるモデルが主流だ。1店舗目の成功でビジネスモデルの検証が終われば、その後の展開は「かなりスピード感を持っていける」と見立てている。 実際、プレオープン期間(5/1~5/10)の来客数は、なんと累計約22万人に上った。
その盛況ぶりは「景品の補充が追いつかないほどだった」(担当者)といい、すでに2店舗目・3店舗目の物件探しも始まっているとか。 景品も5割が食品で、残りの2.5割が洗剤、トイレットペーパーいった生活必需品でファミリー層に特化している。 年齢制限も緩やかなためファミリー層を丸ごと取り込め、リピート率もパチンコの5~6割に対して7~8割が期待できる。 郊外の立地にある富谷店はフロア700坪を活用し、来客の6~7割をファミリー層として想定して展開する。
郊外に設定した主な理由は、「駅前立地では家賃が高い分、お客様への還元ができない」ため。 ただし、この収益モデルを支える最大の難題が物流だ。 原価率5割を超える高還元のビジネスでは商品の回転が凄まじく速く、500種類を超える景品が「店舗の倉庫在庫だけでは1日もたない」。 店内補充と外部倉庫の連携を常時維持するオペレーションが、事業の要になるのだという。
アパレル企業であった熊嗨星樂園は9年前にクレーンゲーム業界に参入し、コロナ禍前後の2022年から2023年の間に大成功を収めた。 同社の楊修毓(ヤン・シウユィ)社長は、日本進出を決めた背景を次のように話す。
「日本はクレーンゲーム文化の発祥の地であり、世界で最も精巧な筐体と最高品質の景品を持っています。 台湾市場が成熟期に入り海外展開の機が熟したこと、そしてアムズグループとの理念が一致したことが後押しとなりました」
クレーンゲーム 台湾 日本 ビジネスモデル 原価率 獲得率 店舗 景品 物流




