“コアモデル”の進化に注目だ!
新たな商品群を牽引する新型エクストレイル/ローグ e‑POWER 4月14日、日産自動車は、新しい長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」を発表した。
新しい長期ビジョンは、AIディファインドビークル(AIDV)を中核に据え、クルマの知能化と電動化を力強く推進していく同社の新たな羅針盤だ。将来的にラインアップの約9割にAIドライブ技術を搭載し、商品の選択肢を拡充しながらも商品ポートフォリオ全体を45車種へ最適化する方針が示された。
新たな商品群を牽引する新型車のひとつとして初公開されたのが、新型エクストレイル/ローグ e‑POWERだ。
新型エクストレイルおよび北米を中心とする兄弟車であるローグは、日産の新しい商品ポートフォリオにおいて“コアモデル”に位置付けられている。グローバルな規模と安定性によって日産の事業そのものを支える中核を担うクルマであるのだ。
最大の特徴は、日産独自の電動モーター駆動システム「e-POWER」の採用。外部からの充電の手間を必要とせず、搭載されたエンジンを発電のみに使用し、100%モーターで車輪を駆動する。ハイブリッド車ならではの高いエネルギー効率と、電気自動車(EV)特有のレスポンスに優れた軽快かつシームレスな走りを両立した。
従来モデルとの大きな違い 従来モデルとの違いは大きく2点ある。
第1に、北米市場をはじめとするグローバルでの本格的な電動化の牽引役となる点だ。これまで日本や欧州におけるエクストレイルはe-POWERモデルが主力として浸透してきたものの、北米市場の主力であるローグは純内燃機関(ガソリンエンジン)モデルを中心に展開されてきた。今回の新戦略では、年間100万台の販売を目指す米国市場での商品力強化の要として次世代ローグ e-POWERの投入が明記されている。北米の主力SUVがついにe-POWERを搭載し、本格的な電動化を果たすのは、歴代モデルにはない大きな転換点である。
第2に、アーキテクチャー主導の開発に基づき、次世代の知能化を前提としている点。これまでのモデルごとの個別最適化された開発とは違い、今後の日産車は共通の車両プラットフォームやパワートレイン、さらにはソフトウェアプラットフォームを基盤とする事業モデルへと移行する。新しい長期ビジョンが掲げる自動運転を高度化させる「AIドライブ技術」や、移動中の体験価値を高める「AIパートナー技術」など、今後のソフトウェアの進化や知能化技術のアップデートを見据えた共通基盤で生み出される点が、単なるハードウェアの進化に留まっていた旧来モデルとは一線を画す。
新型エクストレイル/ローグ e-POWERは、単に“燃費の良いSUV”の枠を超え、AIと電動化の融合によって人々の移動をより価値ある体験へと変えていくはずだ。
【日産関連記事】 文と編集・稲垣邦康(GQ)
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