2026年3月27日、最新スマートフォンのベンチマークテストにおける不正疑惑に対し、メーカー日本公式が声明を発表した。動画クリエイターの告発から始まったこの騒動は、SNS上で賛否両論を巻き起こしている。本記事では疑惑の発端から各社の対応、ユーザーの反応まで、これまでの経緯を振り返る。
同端末は、「Snapdragon 8 Elite Gen 5」プロセッサや業界初となるスマートフォン内蔵型水冷システムを搭載し、「究極のゲーミング性能」をうたったハイエンドモデル。日本総代理店であるFastlane Japanが1月23日に発売した。しかし発売後、性能測定(ベンチマーク)アプリ起動時における不自然な挙動が告発され、ネット上で大きな騒動となっていた。騒動の発端は3月20日、登録者数37万人を超える動画クリエイターが公開した検証動画だった。同氏が水冷ユニットの効果を検証しようとしたところ、「3DMark」などのベンチマークアプリ起動時のみ、設定に関わらず強制的に冷却ファンや水冷ユニットが全速力で回り出す挙動に気付いたという。そこで、アプリ提供元の米UL Solutionsの協力を得て、OSにベンチマークと検知されない“ステルス版”を用いて比較検証を実施した。 ベンチマークは、スマートフォンがどれだけ速く動くか、複雑な映像を滑らかに映せるかといった性能を、専用のアプリを使って数値化する「性能の視覚的チェック」のようなものだ。本来、この数値は私たちが実際にスマートフォンを使ってゲームをしたり動画を見たりする際の「快適さ」を客観的に判断する目安になるはずだ。本来は、通常の設定画面にはない特殊な高負荷機能(ディアブロモード)を手動で呼び出さない限り出せないような出力を、テストの時だけ裏で勝手に発動させてエンジンを回し続ける状態になるため、通常の利用シーンとは懸け離れた高いスコアが記録されていたのだ。 これを受け、日本総代理店であるFastlane Japanは3月22日に見解を発表した。同社は「ユーザーの皆さまの信頼を裏切るような不当な手法を用いる意向は一切ございません」と意図的な不正を否定。スマートフォンの体験向上のためアプリ特性に応じた最適なリソース制御が不可欠だと前置きし、過剰な出力はハードウェアの安全設計の範囲内で「短時間ながら限界を超えた120点の出力を体感いただける設計」だと説明した。ただし、アプリへの最適化の過程で判断の誤りが発生する可能性は否定できないとし、予期せぬ挙動を謝罪している。 代理店は釈明したものの、SNS上では「実動作で出せない性能なら、見せかけの数字で消費者をだましている」「任意でオン/オフを切り替えられるようにするのが筋」といった厳しい批判が相次いだ。登録者数40万人を超える別の著名なガジェット系動画クリエイターが、今後のスコア公表を取りやめると宣言するなど、騒動はスマートフォンの性能評価の在り方を問い直す形で業界全体に波紋を広げていった。一連の流れを受け、3月27日にメーカーの日本公式アカウント「REDMAGIC Japan」が声明を発表する事態となった。REDMAGIC Japanは自社が一貫して「パフォーマンス優先」の設計理念を掲げているとした上で、「ベンチマークについては、デバイスが極限状態で発揮できる性能の限界を示す指標であると考えています」とその定義を明言した。 REDMAGIC Japanはこの独自の解釈に基づき、「テスト時にはデバイスの持てる能力を最大限に引き出すようにしています」と、テスト時における能力最大化の仕様を意図的なものであると公言したのだ。今後はシステムアップデートを通じ、各パフォーマンスモードの仕様説明をより明確にし、透明性を高めていくと約束している。プレイヤーが実際の用途に合わせて直感的にコントロールできるよう、より分かりやすいUI(ユーザーインタフェース)を提供すべく改善を続けるとした。声明全文は次の通りだ。.
同端末は、「Snapdragon 8 Elite Gen 5」プロセッサや業界初となるスマートフォン内蔵型水冷システムを搭載し、「究極のゲーミング性能」をうたったハイエンドモデル。日本総代理店であるFastlane Japanが1月23日に発売した。しかし発売後、性能測定(ベンチマーク)アプリ起動時における不自然な挙動が告発され、ネット上で大きな騒動となっていた。騒動の発端は3月20日、登録者数37万人を超える動画クリエイターが公開した検証動画だった。同氏が水冷ユニットの効果を検証しようとしたところ、「3DMark」などのベンチマークアプリ起動時のみ、設定に関わらず強制的に冷却ファンや水冷ユニットが全速力で回り出す挙動に気付いたという。そこで、アプリ提供元の米UL Solutionsの協力を得て、OSにベンチマークと検知されない“ステルス版”を用いて比較検証を実施した。 ベンチマークは、スマートフォンがどれだけ速く動くか、複雑な映像を滑らかに映せるかといった性能を、専用のアプリを使って数値化する「性能の視覚的チェック」のようなものだ。本来、この数値は私たちが実際にスマートフォンを使ってゲームをしたり動画を見たりする際の「快適さ」を客観的に判断する目安になるはずだ。本来は、通常の設定画面にはない特殊な高負荷機能(ディアブロモード)を手動で呼び出さない限り出せないような出力を、テストの時だけ裏で勝手に発動させてエンジンを回し続ける状態になるため、通常の利用シーンとは懸け離れた高いスコアが記録されていたのだ。 これを受け、日本総代理店であるFastlane Japanは3月22日に見解を発表した。同社は「ユーザーの皆さまの信頼を裏切るような不当な手法を用いる意向は一切ございません」と意図的な不正を否定。スマートフォンの体験向上のためアプリ特性に応じた最適なリソース制御が不可欠だと前置きし、過剰な出力はハードウェアの安全設計の範囲内で「短時間ながら限界を超えた120点の出力を体感いただける設計」だと説明した。ただし、アプリへの最適化の過程で判断の誤りが発生する可能性は否定できないとし、予期せぬ挙動を謝罪している。 代理店は釈明したものの、SNS上では「実動作で出せない性能なら、見せかけの数字で消費者をだましている」「任意でオン/オフを切り替えられるようにするのが筋」といった厳しい批判が相次いだ。登録者数40万人を超える別の著名なガジェット系動画クリエイターが、今後のスコア公表を取りやめると宣言するなど、騒動はスマートフォンの性能評価の在り方を問い直す形で業界全体に波紋を広げていった。一連の流れを受け、3月27日にメーカーの日本公式アカウント「REDMAGIC Japan」が声明を発表する事態となった。REDMAGIC Japanは自社が一貫して「パフォーマンス優先」の設計理念を掲げているとした上で、「ベンチマークについては、デバイスが極限状態で発揮できる性能の限界を示す指標であると考えています」とその定義を明言した。 REDMAGIC Japanはこの独自の解釈に基づき、「テスト時にはデバイスの持てる能力を最大限に引き出すようにしています」と、テスト時における能力最大化の仕様を意図的なものであると公言したのだ。今後はシステムアップデートを通じ、各パフォーマンスモードの仕様説明をより明確にし、透明性を高めていくと約束している。プレイヤーが実際の用途に合わせて直感的にコントロールできるよう、より分かりやすいUI(ユーザーインタフェース)を提供すべく改善を続けるとした。声明全文は次の通りだ。
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