話題のVRスタートアップ企業Spatialはこのほど、事業の主軸をブラウザゲームのプラットフォーム開発に方向転換したことを発表した。
アップルは今年ついに複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro」の計画を明らかにし、メタ・プラットフォームズも本当に印象的なVRヘッドセット「Meta Quest 3」を同社のカンファレンスの基調講演で発表した。こうしたことからMRヘッドセットに人々の関心が集まっている。しかし、MR企業Spatialの共同創業者たちは、この数年でユーザーの憂慮すべき傾向に気がついた。 SpatialがマイクロソフトのARヘッドセット「HoloLens」 向けの職場用ソフトウェアを開発するために、マイクロソフトなどの企業と提携したのは2019年のことだ。翌年にはメタのVRヘッドセット「Meta Quest 2」 で動作する、仕事のコラボレーションにも友人とおしゃべりするのにも使えるVR会議アプリの提供を開始した。 関連記事:ヘッドセットなしでもVRミーティングに参加可能に:米スタートアップの新アプリの実力 ところが、VRヘッドセット向けのソフトウェアであるどちらの製品の売れ行きもあまりよくなかった。...
』と思っているかもしれません』とルーヴェンスタインは当時語っている。「わたしたちに利益をもたらしてくれるなら、いくらでもバズワードに乗っかります。というのは冗談ですよ」)。NFTへの事業転換に伴い同社はVRアプリを用意した。しかし、利用者は増えず、ここでもSpatialのエンゲージメントの大部分はモバイルやウェブのブラウザ経由で起きていた。 関連記事:VR会議システムのスタートアップは、こうしてNFTビジネスに“路線変更”した そこで、ベンチャーキャピタルから出資を受けたSpatialは再び事業の方向転換を決断した。Epic GamesやRobloxの大成功、そして自社のユーザーがゲームに引き寄せられている様子を見て、ソーシャルゲーミング事業へと舵を切ったのである。 ブラウザゲームのプラットフォーム Spatialは最近、モバイルゲーム業界のベテランであるチャールズ・ジューを新しいゲーム部門の責任者として迎えた。そして11月上旬、自社プラットフォームだけで遊べるいくつかのブラウザベースのゲームの提供を発表したのである。これにはPunch Hero、Racing...