AIの急速な普及に伴ってデータセンターの消費電力や水使用量が急増しており、AIシステムの年間水消費量は世界中で1年間に消費されているボトル入り飲料水と同等の量という分析結果もあるほど、コンピューターを冷却するための水の消費量はAI開発に伴う懸念の1つとなっています。そんな中でGoogleは、データセンターで使用する水よりも多くの水を地域社会に供給するなど、水の使用に関する複数の取り組みについて明らかにしました。
を実施しており、2025年には平均的な7万世帯の年間水使用量に相当する300億リットル以上の水を還元したとのこと。2030年までに年間860億リットル以上の水を供給することが見込まれており、これはGoogleのデータセンターにおける年間消費量の2倍以上となっています。
また、水資源管理プロジェクトは水量だけではなく水質など流域全体の健康問題の改善にも役立っているそうです。 今回の発表に合わせて、新たに「ジョージア州」「アイオワ州」「ミシガン州」「ミネソタ州」「ミズーリ州」「ネブラスカ州」「テキサス州」の7つに州における水資源管理のプロジェクトが発表されました。 以下の地図でグレーのドットで示されているのが既存のプロジェクト、青色で示されているのが新しいプロジェクトです。
資金不足に陥りがちな水道事業について、Googleが水道事業パートナーと協力し、公共水道インフラの近代化を支援することで、近隣住民が将来にわたって信頼性が高く手頃な価格の水源を利用できるように取り組んでいます。 Googleはこれまで、使用する水料金を支払うだけでなく、データセンターの運営・建設地域における上下水道および水再利用インフラの開発、そして水を供給する水道事業パートナーへの支援に5億ドル以上を充ててきました。
Googleは「当社は、地域の水道事業がインフラを更新できるよう、今後も支援を続けていきます」と述べています。 水の熱伝導率は空気の約4000倍で、水冷システムは空冷システムよりエネルギー効率が優れています。 しかし、Googleは常に水冷システムを優先するのではなく、データ駆動型のフレームワークを用いて新規データセンター建設地域の流域を評価した上で、地域の水資源が健全で回復力がある場合にのみ水冷を検討しているとアピールしています。 水資源への負荷が大きい地域の場合は、空冷または再生水が選択されます。
Googleは「水の使用量はブラックボックスであってはなりません」と述べており、自社を「年間水使用量を公表した最初の大手クラウドプロバイダー」と位置付けています。 今後も投資や建設を行う地域社会の透明性を確保するために、年間水使用量をオープンにする取り組みが継続されます。 水資源を確保するため、水道事業者と連携して再生水の利用を積極的に検討しています。 実際の例として、ジョージア州ダグラス郡では、Googleは郡の上下水道局と提携して処理済みの廃水をデータセンターの冷却水として再利用しています。
Googleのインフラストラクチャおよびサステナビリティ担当グローバル責任者であるベン・タウンゼント氏は、The Vergeのインタビューで「私たちはこの分野における数十社のプレーヤーのうちの1社にすぎません。 それでも、地域社会が参考にできる指針を示すことが非常に重要だと考えています。 そうすれば、もし他の誰かが『そこにデータセンターを建設したい』と言ってきた場合、地域社会は『地域社会と流域を最優先に考えるための5つのポイントがあります。 あなたはこれらをいくつ実施していますか。 もし実施していないなら、その理由は? 』と尋ねることができます」と語りました。
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