スマートフォンの高性能化によって、今日ではデジタルカメラや音楽プレイヤーなどの単一機能しか持たないガジェットは駆逐されつつあります。現地時間2021年3月25日、Googleが新たに電子運転免許証と車両用デジタルキーの普及を実現するためのイニシアチブ「Android Ready SE Alliance」を発表しました。
3月25日、Googleはセキュアエレメントこそがスマートフォンをデジタルパスポートや電子運転免許証、車両用デジタルキーにする存在だとして、Androidデバイスにおけるセキュアエレメントの採用を促進することを目的としたイニシアチブ「Android Ready SE Alliance」を発表しました。
このイニシアチブにおいて、GoogleはGiesecke + Devrient、Kigen、NXP、STMicroelectronicsなどのセキュアエレメント製造各社と提携し、オープンソースなセキュアエレメントアプレットをリリースしました。これにより、Android Ready SE Allianceに加入したOEMメーカーはセキュアエレメントを前提としたAndroidのセキュリティシステム「 」の統合が可能。このStrongBoxの統合は、スマートフォンやタブレットだけでなく、スマートウォッチ向けOSのWear OSや車載AndroidのAndroid Auto Embedded、スマートテレビ向けOSのAndroid TVも対象です。
Googleは電子運転免許証とID認証情報、車両用デジタルキー向けのアプレットをまず最初に優先すると明言し、Android Ready SE AllianceによってAndroidエコシステム全体で一貫性があり、相互運用可能で、安全なアプレットが実現されるようになると語りました。