人工知能(AI)を用いて天体観測のデータを解析し、極めて短い時間で宇宙の構造をシミュレーションする技術が発表されました。これにより、従来は膨大な時間をかけて行わなければならなかった宇宙の研究が、高速化すると期待されています。
また、解析に必要な時間も大幅に短縮されました。例えば、約5億光年の領域に1億3400万個の粒子が存在するモデルの場合、従来はシミュレーションに560時間かかりましたが、AIはたった36分で完了させたとのこと。さらに、粒子の数を1000倍の1340億個に増やした場合でも、従来のシミュレーション方法では専用のスーパーコンピューターを使っても数カ月はかかるところ、AIはわずか16時間で終わらせることが可能だと研究チームは述べています。
Di Matteo氏はこの結果について「宇宙のシミュレーションにかかる時間を短縮できれば、物理学や天文学に大きな進歩がもたらされる可能性があります。宇宙をシミュレーションすれば、銀河やブラックホールの形成など、宇宙の過去から未来に至るまでの歴史をなぞることができるからです」とコメントしました。 また、論文の筆頭著者であるアメリカ・フラットアイアン研究所のYin Li氏は、「2年の間うまくいかず、行き詰まりを感じていましたが、突然うまくいくようになり、期待したような美しい結果が得られるようになりました。AIが生成したものと実際の画像を見比べてもらっても、どっちが本物でどっちが偽物なのかはっきり分かる人はいませんでした」と話しました。
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