中学校卒業者の高等学校進学率が99%に迫る現在、その7割が通う普通科のあり方が問われている。文部科学省は魅力や特色ある高校を増やすべく「普通科高校改革」を掲げ、2022年度から普通科の中に新たな学科の設置を認めた。高校の統廃合が進み、大学等への進学率が上がる今、普通科高校はどんな課題を抱え、どんな役割を果たそうとしているのか。自身も長く普通科高校の現場を見てきた、全国普通科高等学校長会の佐藤到氏に詳しく聞いた。
中学校を卒業した人の99%近くが高校等に進学しているが、少子化などによって存続の危機を迎えている高校も多い。また、都市部には私立校も含めた豊富な選択肢がある一方で、地域の高校が0もしくは1校のみという市町村は全国の6割を超える。こうした現状を踏まえ、全国普通科高等学校長会で事務局長を務める佐藤到氏はこう語る。
「高校は義務教育ではありませんが、とくに普通科高校は中学の勉強の延長になってしまいかねない状況があります。工業高校などの専門学科では、実習や専門知識の授業も多く、否が応でも学びの姿勢が変わりますよね。しかし普通科では、中学時代と同じ受け身でも授業が進んでいく。さらにその姿勢のまま大学に入ると、高校までの受け身の学び方と、大学で求められる主体的な学びとに大きなギャップが生じてしまうのです」「高校卒業後のことまで考えて学校を選ぶのは、多くの15歳にとっては難しい。偏差値で漫然と普通科に決めることが、高校での受け身の学習姿勢を作ってしまうのです。だからこそ、偏差値ではなくやりたいことで学校が選べるように、『この高校ではこんなことができる』という特徴を学校が示す必要があるでしょう。自ら主体的に選んだ学校でなら、生徒たちもより主体的に学ぶ姿勢に変化していくはずです」「保護者自身も偏差値で高校を選んできた人が多いので、『とりあえず普通科』という意識が根強くあります。1994年度に『総合学科』が生まれた背景には、そうした旧来の価値観と子どもたちのやりたいこととのズレを埋めるという狙いもありました。親
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