運動で効果でるトリプリトファン <医療ジャーナリスト松井宏夫氏が 渡部芳徳 氏に聞く「コロナうつ」>
「うつ病の治療・予防に効果あり」と、科学的根拠が示されている「食事」での栄養素は次の4つ。 (1) 「必須アミノ酸の1つであるトリプトファンを摂る」、 (2) 「EPA、DHAなどの不飽和脂肪酸を取る」、 (3) 「葉酸を中心としたビタミンB群を摂る」、 (4) 「出産を控えている女性は、ビタミンDとDHAを積極的に取る」ことです。
この中の (1) は、「運動」をするとより効果はアップします。運動はトリプトファンと競合する6種類のアミノ酸の骨格筋への取り込みを増やすので、やはり脳内へ入るトリプトファン量がアップするのです。結果、うつ病の原因である脳の情報伝達物質のセロトニン不足解消に近づきます。 さらに、ウオーキングやジョギングといった有酸素運動は、一定のリズムで筋肉を動かします。この動きがセロトニンを活性化させることもわかっているのです。脳内のセロトニンがアップすると、不安や抑うつが改善へと向かい、心が落ちつき、前向きになってきます。 今は自宅でのリモートワークが多いだけにパソコンの前に座りっきり。座ったまま過ごす時間が長いのが、うつ病の発症率をアップさせているといわれています。事実、通勤などで歩いていた活動がなくなっているのですから。ぜひ、運動をしっかり行ってうつ病の予防・改善を-。20分のウオーキングを1日2回は生活習慣になりやすいでしょう。また、部屋の中で1人でもできるラジオ体操を加えるのも、効果は期待できます。
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