【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相は、ワシントンでブリンケン国務長官ら米政府高官と会談するとともにバイデン大統領とも面会し、習近平国家主席の訪米に向けた地ならしを進めた。来月の首脳会談実現へ大きく弾みをつけた格好だが、中国側は直前まで慎重な見極めを続けるとの指摘もある。 「サンフランシスコ(アジア太平洋経済協力会議=APEC=首脳会議)に向け、両国関係の悪化を食い止め、一刻も早く健全で安定した軌道に戻す」。王氏はバイデン氏にこう伝え、両国指導者の対話再開へ尽力する姿勢を強調した。...
【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相は、ワシントンでブリンケン国務長官ら米政府高官と会談するとともにバイデン大統領とも面会し、習近平国家主席の訪米に向けた地ならしを進めた。来月の首脳会談実現へ大きく弾みをつけた格好だが、中国側は直前まで慎重な見極めを続けるとの指摘もある。=首脳会議)に向け、両国関係の悪化を食い止め、一刻も早く健全で安定した軌道に戻す」。王氏はバイデン氏にこう伝え、両国指導者の対話再開へ尽力する姿勢を強調した。ただ、首脳会談実現には依然、不確定要素が残る。北京の識者は「習氏が求めるのは、国内向けに自身の権威を示せる舞台だ。肩身の狭い思いをする可能性が高まれば、出て行かない」と指摘した。中国側は習氏のAPEC出席を正式発表しておらず、香港紙は「必要に応じ、いつでも引き下がれる」態勢を取っていると分析した。サミット)での会談を目指しているとされたが、中国は開幕5日前に習氏の参加見送りを発表。国家主席の欠席は異例で、バイデン氏との会談を避けたかったことが一因との観測も出た。中国は、米国が課している制裁関税や半導体輸出規制の解除を求めている。「満額回答」は期待できないとし
【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相は、ワシントンでブリンケン国務長官ら米政府高官と会談するとともにバイデン大統領とも面会し、習近平国家主席の訪米に向けた地ならしを進めた。来月の首脳会談実現へ大きく弾みをつけた格好だが、中国側は直前まで慎重な見極めを続けるとの指摘もある。=首脳会議)に向け、両国関係の悪化を食い止め、一刻も早く健全で安定した軌道に戻す」。王氏はバイデン氏にこう伝え、両国指導者の対話再開へ尽力する姿勢を強調した。ただ、首脳会談実現には依然、不確定要素が残る。北京の識者は「習氏が求めるのは、国内向けに自身の権威を示せる舞台だ。肩身の狭い思いをする可能性が高まれば、出て行かない」と指摘した。中国側は習氏のAPEC出席を正式発表しておらず、香港紙は「必要に応じ、いつでも引き下がれる」態勢を取っていると分析した。サミット)での会談を目指しているとされたが、中国は開幕5日前に習氏の参加見送りを発表。国家主席の欠席は異例で、バイデン氏との会談を避けたかったことが一因との観測も出た。中国は、米国が課している制裁関税や半導体輸出規制の解除を求めている。「満額回答」は期待できないとしても、会談を少しでも中国優位に持ち込むため、直前まで駆け引きが続くとみられる。